ICT総研の調査では、生成AIサービスが使えなくなると困ると答えた人は約6割に上った。生成AIサービスが日常的なツールとして定着する一方で、利用頻度が減ったものもあるという。それは何なのか。
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IT調査会社のICT総研は2026年5月28日、生成AIサービスの価値に対する利用者の認識や継続利用の意向をまとめたレポートを発表した。同社が2026年2月に実施した「生成AIサービス利用動向調査」を基にしている。
今後、どのタイミングで生成AIサービスを利用したいかを聞くと「1週間以内」が30.8%、「1カ月以内」が13.9%、「3カ月以内」が5.9%、「1年以内」が5.3%となった。「今後利用する予定はない」(15.8%)、「分からない/生成AIサービスを知らない」(26.0%)といった回答も一定数見られた。
生成AIサービスが使えなくなった場合に、どの程度困るかを尋ねたところ、「非常に困る」が18.3%、「ある程度困る」が40.9%となり、両者を合わせた59.2%が何らかの困惑を示した。「まったく困らない」は8.9%、「分からない」は4.9%にとどまった。生成AIサービスは、業務や日常において欠かせない存在になりつつあると、ICT総研は分析する。
調査では、生成AIサービスを使うようになってから、利用頻度が減った情報収集手段も聞いた(図1)。
最も多くの回答を集めたのは「Google検索」などの検索エンジン(41.3%)だ。次いで「X」「YouTube」などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)(23.6%)が挙がり、「人に聞く(同僚、友人、家族)」と「自分で一から考える/調べる」が同率(21.2%)で続いた。生成AIサービスを使うようになっても、既存手段の利用頻度が「特に変わらない」と答えたのは28.8%だった。
ICT総研は、質問への回答をすぐに提示できる生成AIサービスの普及により、検索エンジンを起点とする従来の情報収集の流れが変わりつつあると分析する。今後さらに生成AIサービスの性能が向上し、検索エンジンとの連携が深まることで、情報収集行動の変化はさらに進むというのが同社の見方だ。
利用中の生成AIサービスについて、利用頻度が半年前と比べてどう変化したかも尋ねた。「増えている」または「やや増えている」と回答した割合は、「ChatGPT」では67.2%、「Gemini」では66.4%、「Genspark」では60.0%、「Microsoft Copilot」では57.4%だった(図2)。一方で「Claude」では39.4%にとどまり、利用頻度が「変わらない」との回答が51.5%に上った。ICT総研は、Claudeでは利用パターンが定着している利用者が比較的多いと分析する。
生成AIサービスに期待することを尋ねたところ「より正確で信頼できる情報提供」が56.6%で最多となった。「作業時間のさらなる短縮・効率化」が43.0%、「専門知識・スキルの補完」が34.4%、「業務の自動化・代行」が28.5%と続き、「特に期待していない」は7.7%にとどまった。
ICT総研は今回の調査について、インターネットユーザー2024人を対象に実施した。
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