Anthropicは第三者のTrajectory Labsにプロンプトインジェクション(外部から不正な指示を紛れ込ませる攻撃)の評価も委託した。2026年7月17日時点で公開されていた「Claude Code v2.1.205」と「Codex v0.144.5」で、Anthropicには開示されていない72件の間接的なシナリオを10回ずつ試した。攻撃は「Claude Opus 4.7」に最適化されており、同モデルは評価対象に含まれないので、全てのモデルが未知の攻撃として受けたことになる。
自動モードで動作する「Claude Fable 5」「Opus 5」「Sonnet 5」に対しては、720回の攻撃が1件も成功しなかった。Codexの「自動レビュー」モードで動作する「GPT-5.6 Sol」では5.83%が成功し、「フルアクセス」モードでは19.03%だった。前者は、追加の保護なしで「権限をバイパス」モードで動作させたAnthropicの最新モデルの平均攻撃成功率0.09%より高い。実行時の推論レベルはGPT-5.6 Solが「max」、Claudeの各モデルが「high」だった。
両者は同一のWebブラウザ連携機能で評価されており、OpenAIやAnthropicが提供するChrome拡張機能などの保護機能はテストされていない。この結果は特定の製品の保護機能一式ではなく、基盤となるモデルの性能を測ったものとみるべきだとAnthropicは説明している。
自動モードはAnthropic社内のClaude Code利用でもデフォルトになっている。分類器が止めた操作は次の3件で、いずれも実行前に検知された。
Anthropicは、自動モードの安全性を高める機能も継続して追加しているという。
モードの切り替えは、CLIでは[Shift]+[Tab]キー、デスクトップアプリではモードのドロップダウンで行う。TeamsとEnterpriseプランでは、管理者は管理設定の「defaultMode」で組織全体のデフォルトモードを固定でき、「disableAutoMode」で自動モードを完全に無効にできる。
「Claude Enterprise」「Claude API」「Claude Platform on AWS」「Amazon Bedrock」「Google Cloud」のAgent Platform、「Microsoft Foundry」では、管理者が内容を確認する時間を設けるために当面はオプトインとなる。Anthropicはクラウド各社と連携して1カ月以内にデフォルトモードを「自動」に切り替える方針としていた。
Anthropicは、自動モードは大半のユーザーのリスクを減らすが、分類の仕組みに依存する異常リスクをなくすものではないとしている。本番環境のインフラに関わる重要な変更については、人間がClaudeの操作を確認することを引き続き推奨している。
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