Windows 11の登場から約5年、ついにタスクバーの位置変更機能が復活した。2026年8月末のオプションの更新プログラムにより、これまでの下端固定から画面の「上」「左」「右」へ自由に配置できるようになった。さらに「小さいタスクバー」機能も追加された。本Tech TIPSでは、設定手順や知っておくべき制限事項について解説する。
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対象:Windows 11
Windows 11でタスクバーの「上・左・右」配置と「小型化」が解禁!Windows 11の2026年9月の更新プログラムでタスクバーを画面の「上」「左」「右」に配置できるようになった。Windows 11の登場以来、タスクバーは画面下端に固定されており、約5年ぶりにWindows 10までと同様に、画面の4辺に配置できるようになった。
併せて、アイコンとタスクバーの高さを縮小する「小さいタスクバー」も利用可能になった。ただし、タスクバーを「上」「左」「右」に配置した場合には使えない機能もある点には注意が必要だ。本Tech TIPSでは、これらの設定方法と、現時点での制限事項や注意点をまとめる。
タスクバーの新機能は、2026年8月のオプション更新プログラム(KB5120998)で先行提供され、2026年9月の月例更新プログラム(KB5124008)で24H2/25H2への配信が始まった。関係する更新プログラムは次の通りだ(公開日は米国時間)。
| 公開日 | 更新プログラム | 対象 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月29日 | KB5121794 | 24H2/25H2 | 26H2への有効化パッケージ(ビルド26300系) |
| 2026年9月22日 | KB5124010 | 24H2/25H2 | オプション更新。KB5121794適用の前提条件 |
| 2026年9月22日 | KB5124006 | 26H1 | オプション更新 |
| 2026年9月8日 | KB5124008 | 24H2/25H2 | 月例セキュリティ更新(ビルド26100.9445/26200.9445) |
| 2026年8月27日 | KB5120998 | 24H2/25H2 | オプション更新。位置変更と小型化を追加 |
| タスクバーの位置変更に関連する更新プログラム一覧 | |||
26H2は、24H2および25H2とコードベースが共通で、有効化パッケージとして提供される。ダウンロードサイズは小さく、再起動は1回で済む。月例更新で配信済みの機能を有効化し、年次リリースとしてまとめる位置付けだ。
KB5124008では、タスクバーの新機能は「Controlled Feature Rollout(CFR)」による段階的な配信となっている。そのため、更新を適用しても、設定項目が表示されるまで時間がかかることがある点に注意してほしい。
タスクバーの位置は、「設定」アプリで変更できる。Windows 10までのように、タスクバーをドラッグして画面端へ移動させることはできないので注意したい。
タスクバーの位置を変更する(1)タスクバーの配置に合わせて、アイコンの配置も選べる。左右に配置した場合は「上部」か「中央揃え」、上下に配置した場合は「左揃え」か「中央揃え」となる。「タスクバーの動作」欄の「タスクバーアイコンの配置」で設定可能だ。
アイコンの配置を変更する(1)タスクバーを移動すると、ツールチップやフライアウト、アニメーションも新しい位置に合わせて表示される。例えば上端に配置した場合、[スタート]メニューや検索パネルは下方向に開く。「タスクバーのボタンを結合しない」といった既存のカスタマイズ設定の多くは、どの位置でも機能する。
「タスクバーの動作」欄の「タスクバーのサイズ調整」では、タスクバーのサイズが[既定値]と[小]から選択可能だ。
[小]を選択すると、アイコンだけでなくタスクバー自体の高さも低くなる。[スタート]ボタンや検索、システムトレイといった要素も合わせて縮小されるため、画面の小さなノートPCで作業領域を広げたい場合に有効だ。
小さいタスクバーに設定する(1)サイズは「既定値」と「小」の2段階しかなく、中間のサイズは選べない。画面サイズや解像度、拡大率の設定によって使いやすさが変わるので、実際に試して選ぶとよい。
タスクバーを画面下端以外に配置した場合、幾つかの機能が使えなくなる。タスクバーを移動する前に、自分が普段使っている機能が影響を受けないか確認しておきたい。
| 機能 | 下(既定) | 上 | 左/右 |
|---|---|---|---|
| タスクバーを自動的に隠す | 利用可 | 非対応 | 非対応 |
| タブレット最適化タスクバー | 利用可 | 非対応 | 非対応 |
| 小さいタスクバー | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
| 検索ボックス | 利用可 | 利用可 | アイコン表示のみ |
| タスクバーの位置による制限事項 | |||
影響が大きいのは、「タスクバーを自動的に隠す」が下端以外で使えない点だろう。自動的に隠す設定で画面を広く使っている場合、上や左右に移動するとかえって作業領域が狭くなってしまう。
検索ボックスは、左右配置では検索アイコンに置き換わる。そのため、いったん検索アイコンをクリックして検索パネルを開いてから入力ボックスに移動して文字を入力する必要があり、操作の手間が増えることになる。一方、タスクバーを上下に配置した場合は、検索ボックスに直接入力して検索が可能だ。
タブレットの場合、キーボードの取り外しでタスクバーがタッチ対応のものとなるタブレット最適化タスクバー(「タスクバーの動作」欄の項目名は「このデバイスをタブレットとして使用する場合にタスクバーをタッチ操作用に最適化する」)が下端以外で使えなくなる点も注意が必要だ。
タブレット最適化タスクバーは[下]のみ利用可能また、マルチディスプレイで[表示画面を拡張する]を選択している場合、ディスプレイごとにタスクバーが表示される。ディスプレイごとにタスクバーの位置は設定できない。そのため、[左]または[右]に設定した場合、両ディスプレイにまたがる部分にウィンドウを配置するとタスクバーで隠れてしまう部分が生じる点に注意が必要だ。この場合は、「個人用設定」−「タスクバー」画面の「タスクバーの動作」欄にある「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」のチェックを外し、メインディスプレイのみにタスクバーを表示するように設定するとよい。メインディスプレイの位置に合わせて、タスクバーを「左」か「右」に配置すれば回避可能だ。
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