国内の主要4キャリアで、5Gを利用できるエリアにはどれほどの違いがあるのか。実際の利用環境に基づく調査から、最大約2倍の差が明らかになった。
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外出先からオンライン会議に参加したり、クラウドサービスにアクセスしたりと、業務でモバイル通信を利用する機会は広がっている。業務用、仕事用を考えるのであれば、特に速度や安定性は重要な判断材料となる。
「5G」(第5世代移動通信システム)の普及が進む一方で、どこでも5Gを利用できるわけではない。通信キャリアによっても対応エリアに違いがある。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアでは、実際に5Gにつながるエリアにどれほどの差があるのか。
それが分かる調査を、通信品質測定サービス企業のnPerfが2026年10月に公開した。
調査によると、5Gの地理的カバレッジ率では、キャリア間で最大約2倍の違いがあった。最も高いカバレッジ率と最も低いカバレッジ率は、どのキャリアのものだったのか。
5Gのカバレッジで総合スコアが最も高かったのはソフトバンクだった。地理的カバレッジ率は49.07%、人口カバレッジ指標は65.46%で、総合スコアは57.26となった。
2位はauで、地理的カバレッジ率は42.63%、人口カバレッジ指標は62.84%、総合スコアは52.74だった。
3位はNTTドコモで、地理的カバレッジ率は39.17%、人口カバレッジ指標は56.65%、総合スコアは47.91。4位は楽天モバイルで、地理的カバレッジ率は27.30%、人口カバレッジ指標は46.27%、総合スコアは36.78となった。
地理的カバレッジ率で比較すると、最も高かったソフトバンクと最も低かった楽天モバイルでは約1.8倍の開きがあった。
nPerfは、通信カバレッジを評価するために、地理的カバレッジ率、人口カバレッジ指標、総合スコアの3つの指標を使用している。
調査では、対象地域を一辺約400〜600メートルの区画に分割し、各キャリアの利用者が訪れた区画で5Gの通信が確認できたかどうかを集計した。
地理的カバレッジ率は日本の国土全体に対して5Gが利用できる面積の割合を示したものではない。人口カバレッジ指標も、一般的に通信キャリアが公表する人口カバー率とは算出方法が異なる。各キャリアで測定対象となった区画も異なるため、この点には注意が必要だ。
nPerfの調査に戻ると、同社は5Gだけでなく4Gのカバレッジについても調査している。
4Gのカバレッジに関する総合スコアが最も高かったのはauだった。地理的カバレッジ率は96.53%、人口カバレッジ指標は98.38%で、総合スコアは97.45となった。
2位はNTTドコモで、地理的カバレッジ率は95.95%、人口カバレッジ指標は98.32%、総合スコアは97.14だった。
3位はソフトバンクで、地理的カバレッジ率は96.22%、人口カバレッジ指標は97.39%、総合スコアは96.80。4位は楽天モバイルで、地理的カバレッジ率は94.73%、人口カバレッジ指標は97.52%、総合スコアは96.12となった。
4Gの地理的カバレッジ率は4社とも94%を超えており、最も高いauと最も低い楽天モバイルの差は1.80ポイントだった。4Gではキャリア間の差が小さいことが分かる。
全国の比較結果に加え、nPerfは地域別のカバレッジについても分析している。
関東地方の5G総合スコアは、auが68.23、ソフトバンクが64.44、NTTドコモが55.88、楽天モバイルが54.11だった。全国比較と異なり、auが首位だった。一方で楽天モバイルは全国値では36.78だが、関東地方ではその数値を大きく上回っている。
関西地方ではソフトバンクが67.58で首位となり、auが58.96、NTTドコモが49.50、楽天モバイルが48.11で続いた。
中部地方でもソフトバンクが53.83で首位となり、NTTドコモが49.08、auが46.63、楽天モバイルが31.72だった。
今回の調査は、「Barometer of mobile coverage in Japan」としてnPerfが公開している。調査期間は2025年9月1日から2026年8月31日まで。Android端末のnPerfアプリから収集した実測データを基に、国内4キャリアの通信カバレッジを比較した結果だ。
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