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大阪編:東京には負けへんで!――関西圏で働くエンジニアの給与水準、家賃、通勤時間、電車の混雑率ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(21)(2/4 ページ)

大阪といえば、お笑い、たこ焼き、ヒョウ柄のおかん――いえいえ、それだけじゃないんです。大阪は、エンジニアが住みやすく働きやすい街なんです。

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大阪で働く〜通勤時間、東京への出張

 大阪で働くメリットの1つに「通勤の快適さ」があります。

 東京では満員電車に長時間乗って通勤している人が多いのですが、大阪はどうでしょう? 東京よりも短い時間でラッシュのストレスなく通勤できたら、時間も体力も温存できます。

通勤時間は約30分

 東京と大阪の平均通勤時間を見てみましょう。

都道府県 通勤・通学時間(片道)
全国平均 31分
埼玉県 41分
千葉県 39分
東京都 39分
神奈川県 43分
滋賀県 31分
京都府 31分
大阪府 32分
兵庫県 34分
出展:総務省「社会生活基本調査 生活時間に関する結果」〜「男女、都道府県、行動の種類別総平均時間−週全体」より抜粋

 東京の平均通勤時間は「39分」、大阪は平均「32分」です。片道7分の差ですが、往復×21日(1カ月の平均勤務日数)で見ると、「294分」=「4.5時間」もの差が生まれます。

ラッシュアワーの混雑度合いは?

 次に混雑率を見てみましょう。まずは東京です。

順位 沿線 区間 時間帯 乗車率
1位 JR総武線(緩行) 錦糸町→両国 7:34〜8:34 199%
1位 地下鉄東西線 木場→門前仲町 7:50〜8:50 199%
3位 JR横須賀線 武蔵小杉→西大井 7:26〜8:26 193%
4位 小田急 小田原線 世田谷代田→下北沢 7:46〜8:48 191%
5位 JR中央線(快速) 中野→新宿 7:55〜8:55 188%
「東京圏における主要区間の混雑率(ワースト5)(平成27年度)」 出展:国土交通省「東京圏における主要区間の混雑率

 大阪はどうでしょうか?

順位 沿線 区間 時間 乗車率
1位 市営地下鉄 御堂筋線 梅田→淀屋橋 7:50〜8:50 150%
2位 阪急神戸本線 神崎川→十三 7:34〜8:34 146%
3位 阪急宝塚本線 三国→十三 7:32〜8:32 145%
4位 近鉄奈良線 河内永和→布施 7:42〜8:42 137%
5位 近鉄大阪線 俊徳道→布施 7:36〜8:36 131%
「大阪圏における主要区間の混雑率(ワースト5)(平成27年度)」出展:国土交通省「大阪圏における主要区間の混雑率

 東京の混雑率が軒並み200%近くというのに比べ、大阪は混雑率150%(新聞を広げて楽に読める)を超えるところはありません。大阪の通勤は、東京と比べると本当にラクです。

 東京では電車が来ても満員で乗れないこともありますが、筆者(國枝)が乗っている御堂筋線(大阪の混雑ワーストNo.1)では、ラッシュ時でも密着することはありません。

東京が近い!

 「大阪への移住を勧めておいて何だ!」と言われそうですが、大阪で働いていても東京に絡む仕事はどうしても発生します。東京へのアクセスの良さは重要です。

 新大阪〜東京間は、新幹線で「2時間23分」です。東京行きの新幹線の時刻表を見てみましょう。

新大阪 品川 東京
6:00 8:16 8:23
6:03 8:19 8:26
6:16 8:36 8:43
6:20 8:43 8:50
6:21 8:46 8:53
新大阪からの早朝新幹線の時刻表

 朝イチの新幹線に乗れば、9時からの都内の会議に間に合います。

 大阪行きの新幹線終電は「21時31分品川発」なので、朝イチで会議出席〜午後打ち合わせ〜飲み会は1次会だけ参加〜大阪へ帰宅、という日帰り強行出張スケジュールが組めます。当然帰りの新幹線では、缶ビールで独り2次会を開催します。

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