マクロ編:IT先進エリア「北九州」が取り組む、IT誘致とラブターン:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(36)(3/3 ページ)
「東京>地方」はもう古い?――ご当地ライターが、リアルな情報をつづる「UIターンの理想と現実」。マクロ編第2回は、IT先端エリアの1つ「北九州」を紹介します。
北九州で聞かれる「ラブターン」の実態に迫る
北九州の企業で話を聞いていると、時々「ラブターン」という言葉に出くわします。ラブターン……?????
「私の出身は京都ですが、妻が九州(福岡)出身なんです。東京で働いていると、夫婦とも実家が遠いので、子どもが熱を出したときなど結構大変でした。そこで、妻の地元に近い北九州に転勤を決めました」(メンバーズ 津村さん)
パートナーのUターンに付き付き添って、もう片方がIターンする現象を、北九州では「ラブターン」と呼んでいます。奥さまの地元にラブターンした津村さんは、家賃や食費が東京より安く、待機児童問題がなくて子育てしやすい北九州の生活がかなり快適とのことです。
北九州には、何ともいえない「人情味」が漂っています。古くから築かれたものづくりの歴史と、そこで働いてきた方たちの「よそ者を暖かく迎える」文化が、この街の雰囲気を醸し出しているのでしょう。九州内外から若者が集まる福岡市にはないこの雰囲気こそが、北九州の強みであり、多くの移住者や企業を集める原動力かもしれません。
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筆者プロフィール
シビレ 代表取締役CEO 豊田昌代
人口減や過疎化が進む地方に若い人たちを増やし、活性化させたいという思いで起業。全国各地で始まるIT企業支援の取り組みを、実際に訪れ体感し、OFF TOKYOしたいエンジニアの方々へのサービスに生かしています。
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