大分編:蛇口をひねれば温泉が!――別府で働くゲームプログラマーのリアルなエンジニアライフ:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(38)(2/5 ページ)
「ちょっと休憩がてら温泉入ってきます」がリアルに実行可能。そう、別府ならね――ご当地ライターがリアルな情報をつづる「UIターンの理想と現実」、大分編第2回は、ゲームプログラマー兼、fuzz別府支社長の登場です。
別府のエンジニアライフ
最初に「エンジニアが温泉郷なんかに住んで実際どうなのか?」をお話しします。
私は大分県以外にも、福岡に6年、東京に1年ほど住んでいたことがあります。それらの都会と別府との一番大きな違いは「暇がある」ということです。
「暇」という言葉に悪い印象を持つ人がいるかもしれませんが、別府の「暇がある」は、「仕事がない」ではなく、「仕事以外にやることがない」という意味です。
思えば東京にいたころは、平日はもちろんのこと土日の予定もめちゃくちゃ埋まっていて、「2〜3カ月の間、土日の予定に空きがない!」という状態でした。東京は何かしらのイベントが土日にありますし、飲みに誘われることも多かったので、つい断ることもなく予定を入れまくっていました。
別府での生活は、それまでとは打って変わって“暇”です。
平日は夜7時ごろに仕事が終わり、その後の予定も土日の予定も特にありません。「寂しいじゃないか!」と思うかもしれませんが、そうでもないのです。人間面白いもので、暇になると「何か楽しいことをしたい!」という衝動に駆られ、いろいろなことをやり始めるのです。
そのころ仕事終わりや休日には、こんなことをやっていました。
今までやったことがない分野の開発にチャレンジ
別府温泉を広めるようなWebシステムを作ってみたりしていました。今も気の向くままに自分が手を付けたことがないような技術に取り組んだりしています。
遊べるインターフォンを作ってみる
会社のインターフォンがなかったので、別府にIターンした同僚と作りました。
ご当地グルメ情報を共有してみる
飲み屋や飯屋にふらふらと行き、おいしかったお店を独自にリサーチし、Facebookに投稿しまくりました。別府の飲食店はほぼハズレなし。都会に比べて確実に安くてうまい!
彼女を作ってみる
できた!
温泉に入りまくってスタンプを集める
参考リンク:別府八湯温泉道
ゲーム普及活動をしてみる
当時、大分にはなかなか遊べる場所がなかった「アナログゲーム会」を開いて、別府大会などを開催しました。今では大分にもボードゲームカフェが出来ました!
関連ブログ:ボードゲームサークルの活動記録
これらは仕事とは一切関係のないことです。福岡や東京にいたころは、何か「外的要因」に振り回されている感があったのですが、別府には外的要因がほぼないので、自分の「内から出る開発意欲」に従ってモノを作っている感があります。それはどこか山籠もりや合宿などと似ているのかもしれません。私はエンジニアとして居心地の良さを感じています。
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