ODE.NETを使ったプロシージャの開発とデバッグ.NETユーザー必見! Oracle 10gのお作法(3)(1/4 ページ)

オラクル社が提供する3つの.NET環境用開発ツール「ODP.NET」「ODT」「ODE.NET」。Oracle 10gリリース2に対応した最新版を使って、Oracleデータベースを前提とした.NETアプリケーションの開発手法を解説する。(編集部)

» 2007年05月31日 00時00分 公開
[三谷亮太日本オラクル]

 前回「ODTを使ったVisual StudioからのPL/SQL開発」では、Oracle Developer Tools for Visual Studio .NET(以下、ODT)を使ったアプリケーション開発と、ASP.NETと連携したストアドプロシージャのデバッグを行いました。今回はOracle Database Extensions for .NET(以下、ODE.NET)を使用した.NETストアドプロシージャの開発とデバッグについて説明します。

ODE.NETを使用する準備

 開発環境の準備としては、まずOracleデータベースにODE.NETをセットアップし、その後最新のバージョンにアップデートする手順となります。ODE.NETのセットアップや動作原理に関しては、@ITの記事「.NETでOracleアプリを作ろう」をご参照ください。

 最新バージョンへのアップデートには、ODTのセットアップファイルである「ODTwithODAC10202.exe」を使用します。解凍後に「install」フォルダから「setup.exe」を実行し、Oracle Universal Installer(以下、OUI)を起動します。起動後、[インストールする製品の選択]の画面で、[Oracle Database Extensions for .NET 10.2.0.2.20]を選択して[次へ]をクリックします(図1)。

図1 OUIの[インストールする製品の選択]画面 図1 OUIの[インストールする製品の選択]画面

 インストール先の選択画面で、既存のORACLE_HOMEを選択します(図2)。

図2 OUIの[ホームの詳細の指定]画面 図2 OUIの[ホームの詳細の指定]画面

 [使用可能な製品コンポーネント]の画面で[Oracle Database Extensions for .NET 2.0]にチェックを入れます(図3)。もし、図4のような画面が表示された場合は、「OracleOraDb10g_home(xx)ClrAgent」のサービスを停止します(図5)。

図3 [Oracle Database Extensions for .NET 2.0]にチェックを入れる 図3 [Oracle Database Extensions for .NET 2.0]にチェックを入れる
図4 サービスが起動している旨の警告 図4 サービスが起動している旨の警告
図5 図4の警告が出たら、該当するOracleのサービスを停止する 図5 図4の警告が出たら、該当するOracleのサービスを停止する

 OUIに戻り[次へ]をクリックすると、図6の画面が表示されます。

図6 DBMSClr.plbパッケージの実行を促すメッセージ 図6 DBMSClr.plbパッケージの実行を促すメッセージ

 コマンドプロンプトを開き、表示されているディレクトリに移動してから、SYSDBA権限でSQL*PLUSにログインし、リスト1のように「DBMSClr.plb」パッケージを実行します。

D:\oracle\product\10.2.0\db_1\RDBMS\ADMIN>sqlplus sys/[パスワード]
  as sysdba
 
Oracle Database 10g Enterprise Edition Release 10.2.0.2.0 - Production
With the Partitioning, OLAP and Data Mining options
に接続されました。
 
SQL> @DBMSClr.plb
 
 〜 途中省略 〜
 
PL/SQLプロシージャが正常に完了しました。
 
エラーはありません。
 
SQL>
リスト1 SQL*PLUSでDBMSClr.plbを実行する

 上記のスクリプトを実行したら[次へ]をクリックし、サマリー画面でインストールされるコンポーネントを確認後、[インストール]をクリックしてインストールを実行します。インストールが終了すればODE.NETの使用準備は完了となります。

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