「Java News.jp(Javaに関する最新ニュース)」の安藤幸央氏が、CoolなプログラミングのためのノウハウやTIPS、筆者の経験などを「Rundown」(駆け足の要点説明)でお届けします(編集部)
もうすぐ、オリンピックが開幕します。多くのアスリート/スポーツ選手が、世界一になるために自分の持ち得る力や技術を競うことでしょう。では、普段仕事でプログラミング(コーディング)している人や、趣味でプログラムを作っているホビープログラマーが自身の腕を競おうと思ったときに、どんな舞台があるのでしょうか?
もちろん、素晴らしいプログラムやサービスを開発して世の中に広めることができれば、技術力や企画力は大いにアピールできます。その一方、優秀なプログラマーやコーダーがたった1人でも挑戦できて、世界中から大いなる称賛を浴び、あわよくば賞金や就職先までせしめてしまう方法があります。
それが“プログラミングコンテスト”です。
腕に自信があるのに、仕事では報われていないなどと嘆かずに、自分の腕が世界のどの程度に位置するのか、まずは競ってみてはいかがでしょうか(けれども、多分ほとんどの人は世界のトップレベルと自分との差に、がくぜんとするはずです)。
それでは、プログラミングコンテストにはどんなものがあるか見ていきましょう。まずは世界的なコンテストからです。英語ということで少しハードルが高いかもしれませんが、世界のレベルを知るというのは良い経験になることでしょう。
後述しますが、ほかにも締め切りが終わってしまった世界的コンテストがあります。
次に、国内のコンテストを見てみましょう。
編集部注:マッシュアップについて詳しく知りたい読者は、 「いまさら聞けない「マッシュアップ」超入門」をご参照ください。
2008年7月18日現在で終了したコンテストも、毎年行われるものであれば、来年また挑戦の機会があります。また、入賞作品からコンテストの傾向やレベルを知ることもできます。
編集部注:Adobe AIRについて詳しく知りたい読者は、 「いまさら聞けないAdobe AIR「超」入門」をご参照ください。
編集部注:Google Androidについて詳しく知りたい読者は「Google Android用携帯アプリ作成のための基礎知識」をご参照ください。
プログラミングコンテストだけではなく、Webデザイナーやコーダーであれば、そのほかのコンテストでの活躍の場が広がります。WebサイトのコンテストやWeb広告系の広告祭も世界各地で開催されています。
話は変わりますが、SNSサービスのFacebookやOpenSocial、そしてiPhoneがアプリケーションのプラットフォーム/SDKを提供するなど、最近はプラットフォーム・ビジネスが盛んのようです。
編集部注:FacebookやOpenSocialについて詳しく知りたい読者は、 「Google OpenSocialによってSNSで何ができるのか?」をご参照ください。
先ほどAdobe AIRやAndorid、iGoogle、Yahoo! JapanのWeb APIのコンテストを挙げましたが、自社のプラットフォーム/SDK上で動くキラーアプリを作ってくれるような優秀な開発者を集めるために、コンテストは非常に有効な手段なのでしょう。もちろん、高校生や大学生向けに開催しているものや、純粋にプログラミングの腕を競わせるコンテストもたくさんありますが。
いま話題のiPhoneも、そのうちアプリケーションのコンテストを開催するかもしれませんね。
また、iFundのようなソフトウェア開発のためのファンドの取得も、広義にとらえれば、コンテストに近いかもしれません。2008年7月現在iFundでは、地図を基に周辺の店舗情報やイベント情報を提供するサービスの「whrrl」と、エアコンや照明、ブラインドなど家電機器をリモートコントロールするセキュリティシステムの「iControl」が資金を得て開発を進めているそうです。
ここで紹介したプログラミングコンテストは、ごく一部のもので、まだまだ紹介し切れないものがたくさんあります。高校生・専門学校生など学生を中心としたものから、世界中の第一線のプログラマーが腕を競うものまで、さまざまなコンテストが開催されています。
スポーツ選手であれば、ワールドカップやオリンピックがあるように、プログラマーやWeb、インターネットの世界で活躍する選手にとっては、プログラミングコンテストは世界中に実力を知らしめる良い機会なのかもしれませんね。
次回は2008年9月初めごろに公開の予定です。内容は未定ですが、読者の皆さんの興味を引き、役立つ記事にする予定です。何か取り上げてほしい内容などリクエストがありましたら、編集部や@ITの掲示板までお知らせください。次回もどうぞよろしく。
安藤幸央(あんどう ゆきお)
1970年北海道生まれ。現在、株式会社エクサ マルチメディアソリューションセンター所属。フォトリアリスティック3次元コンピュータグラフィックス、リアルタイムグラフィックスやネットワークを利用した各種開発業務に携わる。コンピュータ自動彩色システムや3次元イメージ検索システム大規模データ可視化システム、リアルタイムCG投影システム、建築業界、エンターテインメント向け3次元 CG ソフトの開発、インターネットベースのコンピュータグラフィックスシステムなどを手掛ける。また、Java、Web3D、OpenGL、3DCG の情報源となるWebページをまとめている。
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OpenGL_Japan (Member)、SIGGRAPH TOKYO (Vice Chairman)
主な著書
「VRML 60分ガイド」(監訳、ソフトバンク)
「これがJava だ! インターネットの新たな主役」(共著、日本経済新聞社)
「The Java3D API仕様」(監修、アスキー)
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