第2回 WSSのインストールとSharePointサイト・ツアーSharePointアーキテクチャ入門(1/5 ページ)

WSSを実際にインストールし、構築された初期サイトを探検しながら、SharePointを構成する要素と機能を具体的に確認しよう。

» 2004年06月17日 00時00分 公開
[海津智宏]
技術解説 SharePointアーキテクチャ入門 ―― 次世代情報共有環境の内部を知る ―― 
Windows Server Insider

 

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連載目次

 マイクロソフトが提供する次世代情報共有プラットフォームであるSharePointについて、前回はそのアーキテクチャ概要を解説した。SharePointの基本的な機能としくみが分かったところで、今回はSharePointを実際にインストールし、前回ご紹介したサイトの構成要素(サイト、リスト、Webパーツ)が具体的にどのように見えるかについて確認しよう。

Windows SharePoint ServicesとGroupBoardのインストール

 すでに述べたとおり、SharePointテクノロジをベースとする製品には、Windows SharePoint Service(WSS)とSharePoint Portal Server 2003(SPS)の2種類がある。このうちWSSは、Windows Server 2003さえあれば無償でダウンロードして実行が可能なエントリ版である。今回は、この無償版のWSSをインストールする。ただしインストールや利用に関する基本的な知識は、WSSでもSPSでも共通している。WSSはマイクロソフトの以下のページからダウンロードできる。

 WSSやSPSの情報はデータベースに保存されるが、こちらについても、取りあえずはWSSに付属する無償版のMSDE(Microsoft SQL Desktop Engine)を使うことができる。ただしMSDEではコンテンツの検索ができないので、ある程度本格的に運用するにはSQL Server 2000が不可欠である。今回は、MSDEからSQL Server 2000へのアップグレード方法についても触れる。

 そしてWSSをインストールしたら、テンプレート集の「GroupBoardワークスペース」(推定小売価格2万9800円)を追加インストールする(以下GroupBoard)。今回はGroupBoardのパッケージ版をインストールするが、以下のマイクロソフトのサイトから60日評価版を入手できる。

 評価段階から、製品版を購入して本格運用に移行する場合でも、製品版を上書きインストールすることで、評価中に構築したデータはそのまま持ち越すことができる(編集部でのテストでも問題なく移行できた)。また60日を過ぎた場合でも、データの追加・更新ができなくなるだけで、データの表示自体は行える。


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