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NTPでネットワーク全体のマシンの時刻を合わせる(2)→解説をスキップして操作方法を読む(Windows 9x/Me/NT編)→解説をスキップして操作方法を読む(Windows 2000編) →解説をスキップして操作方法を読む(Windows XP編) デジタルアドバンテージ 2000/03/04 2001/12/22更新 |
操作方法(Windows XP編) |
Windows XPの時刻同期機能は基本的にはWindows 2000と同じであるが、GUIベースの設定ができるなど、いくらか機能が拡張されている。よって、net timeやnet time /setsntpコマンドを使って他のWindowsマシンと時刻を同期させることができるが、これらの方法についてはWindows 2000編を参照していただきたい。
ところでWindows XPでは、Windows 2000と違って、いったんSNTPのクライアントとしての設定が完了すると、同時にSNTPサーバとしても動作するようになっている(Windows XP Professionalだけでなく、Windows XP Home Editionでもよい)。つまり、あるWindows XPマシンで外部のSNTPサーバと同期をさせると、そのマシンはSNTPサーバとしても機能するので、LAN内の他のSNTPクライアントをサポートすることができるのである。これに対してWindows 2000では、どのWindows 2000マシンでもSNTPクライアントとして外部のSNTPサーバと同期することは可能であるが、SNTPサーバとして動作するのはドメイン・コントローラだけである。もしワークグループ形態のネットワークで利用するのならば、それらのWindows 2000マシンはすべて外部のSNTPサーバと同期するように設定しなければならない(ただしこの設定はレジストリで変更することができる。詳細についてはサポート技術情報の「W32Time サービスのレジストリ エントリ(223184)」を参照のこと)。Windows XPならば、1台だけが外部のSNTPサーバを参照して、他のマシンはすべてその1台をSNTPサーバとすることができる。
Windows XPでは、タスクトレイにある「日付と時刻のプロパティ」において、新たに「インターネット時刻」というタブが追加されている(ただしドメインに参加している場合はこのタブは表示されず、自動的にドメイン・コントローラの持つ時刻情報に同期するようになっている)。ここに同期させたいSNTPサーバ名(もしくはIPアドレス)を入力すればよいので、いちいちコマンド・プロンプトで操作するよりも簡単である。デフォルトでは「time.windows.com」というNTPサーバを参照するようになっている。これはMicrosoftが運営しているNTPサーバのようだが、ネットワークが込んでいるからかどうか分からないが、このサーバとの同期はよく失敗する。他に利用できるNTPサーバがあるならば、変更したほうがよいだろう。なるべくネットワーク的に近いサーバを指定したほうが時刻の精度が高くなる。
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Windows XPにおけるSNTPサーバ設定 | ||||||||||||||||||
Windows XPでは、「日付と時刻のプロパティ」に、自動的に外部のSNTPサーバと同期させるための機能が用意されている。ここで設定したNTPサーバの指定は、net time /setsntpで設定されている値よりも優先される。/TD> | ||||||||||||||||||
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SNTPサーバを使った時刻の同期動作は、Windows XPのデフォルトでは1週間に1回しか行わないようになっている。クライアント用途ならばこれでも問題はないだろうが(ハードウェアによるが、正確な時刻とのずれは、最大でも1週間で数十秒程度だろうか)、他のマシンに時刻情報を提供するために使うのならば、もう少し高い頻度(1日1回か2回程度)で同期を取るようにしてもよいだろう。この頻度を変更するには、以下のように、レジストリでポーリング間隔を変更する必要がある。
[注意] |
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで操作を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。 |
項目 | 内容 |
キー | HKEY_LOCAL_MACHINE\System \CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient |
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値の名前 | SpecialPollInterval |
型 | REG_DWORD |
値の内容 | ポーリング・インターバル(秒)。デフォルトでは「604800秒(7日)」になっている。例えば12時間にするなら「43200(=60×60×12)」を入力する。 |
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レジストリの設定値 |
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SNTPサーバとの同期間隔(ポーリング・インターバル)を変更するには、SpecialPollIntervalにポーリングの間隔(秒数)を入力する。 |
関連リンク | ||
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W32Time サービスのレジストリ エントリ(マイクロソフト) | |
![]() |
Windows Time サービスの基本処理(マイクロソフト) | |
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権限のあるタイム サーバーの Windows での構成方法(マイクロソフト) | |
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。

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