インターネットの技術の発展に伴って、その技術についてのRFCも改訂されていく。急激な発展を見せるインターネットにおいては、その技術の移り変わりも速く、関連するRFCもそのつど変わることに注意が必要である。その例として、ダイヤルアップ ネットワークなどでよく聞くであろう、PPP(Point to Point Protocol)について、そのRFCの遷移を追ってみよう。
まずSTD1「Internet Official Protocol Standards」でPPPを調べると、Internet Standardプロトコルとして認められており、STD51が割り当てられていることが分かる。STD51は、2つのRFC、RFC1661「The Point-to-Point Protocol (PPP).」とRFC1662「PPP in HDLC-like Framing.」からなっている。これらについてRFCの索引rfc-index.txtを調べると、RFC1661はRFC1548を廃止しているが、RFC2153によって更新されており、RFC1662はRFC1549を廃止していることが分かる。同じように、RFC1548、2153、1549を調べていくと、図「PPPに関するRFCの遷移」のように遷移していることがわかる。
この図から、PPPは最初のRFC1134が1989年11月に発行されて以来、1999年1月までの約10年間、ほぼ毎年発行された、15のRFCによって、改訂や新たな仕様の追加が行われたことが分かる。その結果、現在は8つのRFC(1570、1661、1662、1962、1994、2153、2284、2484)が有効である。
このようにRFCは改訂され続けているため、TCP/IPの技術者はその知識が時代遅れにならないように、常に最新のRFCに関心を寄せておく必要がある。
参考リンク | ||||
ISOC(Internet Society) | ISOCのホームページ | |||
IAB(Internet Architecture Board) | IABのホームページ | |||
IETF(Internet Engineering Task Force) | IETFのホームページ | |||
IRTF(Internet Research Task Force) | IRTFのホームページ | |||
IANA(Internet Assigned Numbers Authority) | IANAのホームページ | |||
RFC Editor | RFC編集者のサイト | |||
Internet-Drafts | RFCのInternet-Draftsが置かれているページ | |||
HyperRFC - Hyper-linked RFC | ソニーコンピュータサイエンス研究所提供のRFC情報ページ | |||
RFC のページ | 日本語に訳されたRFC情報など | |||
RFCJ -- RFC ならびに Internet Draft の日本語化文書集積/提供のページ | 日本語化されたRFC情報への総合リンク ページ | |||
今回のまとめ
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