APサーバのチューニング項目を知るJ2EEパフォーマンスチューニング(3)(3/6 ページ)

» 2002年03月30日 00時00分 公開
[浅井真日本BEAシステムズ]

(2)ネイティブI/O

ネイティブI/Oに関するチューニングポイント

 前ページの図2で説明したように、入ってきたリクエストを初めにソケットマルチプレクサが受けていますが、WLS61では以下の2種類のソケットマルチプレクサを選択できます。

(1)ネイティブソケットマルチプレクサ

 固有のプラットフォーム用に最適化されたネイティブのソケットマルチプレクサです。これを使用する場合、リーダースレッド数は固定になりますが、リーダースレッドは高速なためパフォーマンスが大幅に改善されます。そのため、ネイティブでの使用を推奨しています。ただし、ネイティブソケットマルチプレクサの使用に際しては、各プラットフォームによって注意点があります。使用する場合には、プラットフォームサポートページでの確認が必要です。

(2)Javaソケットマルチプレクサ

 ネイティブが使用できない場合、Javaソケットマルチプレクサを使うことになります。この場合、すでに説明したスレッド数のうち、何%をリーダーソケットにするかを指定する必要があります。

ネイティブI/Oの設定

 設定は、「(1)実行スレッド」のときと同様に、GUIの管理コンソール画面の[チューニング]から行います。ネイティブI/Oに関するデフォルト値は以下のとおりです。

項目 デフォルト値
ネイティブI/Oを有効化 オン


 この項目をオンにすることで、ネイティブソケットマルチプレクサを選択したことになります。チェックを外すと、Javaソケットマルチプレクサを選択したことになります。

 ネイティブI/Oを無効にしたときのみ設定値が有効になります。通常デフォルトでは、以下のように全スレッド数の3分の1がリーダースレッドとして割り当てられます。

項目 デフォルト値
ソケットリーダー 33%


 スレッド数の指定が15の場合、リーダースレッドとして5個のスレッドが割り当てられることになります。

 以下に、管理コンソール画面での設定例を示します。

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