NBT(NetBIOS over TCP/IP)のNETBIOS Name Serviceコマンド(UDPのポート137番)では、UDPのブロードキャスト通信を利用している。NetBIOSでは、通信相手を探すためにこのNETBIOS Name Serviceコマンドをブロードキャスト送信しているが、最終的にこれが、UDPのブロードキャスト通信としてネットワーク上に送信されている。ブロードキャストなので、送信先IPアドレスは「192.168.0.255(192.168.0.0/24におけるブロードキャスト・アドレス)」、送信先MACアドレスは「FF-FF-FF-FF-FF-FF(MACアドレスにおけるブロードキャスト・アドレス)」となっている。
UDPの例―NetBIOSブロードキャストの例 NBT(NetBIOS over TCP/IP)のNETBIOS Name Serviceコマンドの例。指定されたNetBIOSサーバ名を検索するために、NetBIOS Name Serviceのqueryコマンドをブロードキャストでネットワーク上へ一斉に送信している。このブロードキャストを受信したマシンのうち、問合せ対象の名前に合致するNetBIOS名を持つマシンは、(ブロードキャストではなく)ユニキャストで応答を返す。こうやって、あるNetBIOS名を持つマシンを調査する。 (1)UDPプロトコル。 (2)DNSプロトコル。 (3)あて先IPアドレスは192.168.0.255(192.168.0.0/24におけるブロードキャスト・アドレス)。 (4)「送信元ポート」番号は137番(NetBIOS Name Service)。あて先ポート番号と同じものが使われている。 (5)「あて先ポート」番号は137番(NetBIOS Name Service)。送信元ポート番号と同じ。 (6)あて先MACアドレスはFF-FF-FF-FF-FF-FF(MACアドレスにおけるブロードキャスト・アドレス)。つまり同じイーサネット上のすべてのマシンをターゲットとしている。 (7)UDPヘッダ部分。