■レジストリを操作してUACを完全に無効化する
[注意]
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリエディターの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。
レジストリの操作によってUACを完全に無効化するには、次のように設定を変更する。
項目 | 内容 |
---|---|
キー | HKEY_LOCAL_MACHINEの SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system |
値の名前 | EnableLUA |
型 | REG_DWORD |
値の内容 | 0 → UAC(管理者承認モード)を無効化する 1 → UAC(管理者承認モード)を有効化する(1にするか、この値そのものを削除する) |
Windows 8.x/Server 2012/R2でUACを完全に無効化するためのレジストリ設定 この設定は、正確にいえばUACにおける「管理者承認モード」という機能をオン/オフするものだ。「EnableLUA」という値が存在しない場合は、新たに作成して「0」を設定することで無効化できる。 |
この設定を変更すると、即座にアクションセンターから再起動を求めるメッセージが表示されるので、指示に従ってシステムを再起動する。
■ローカルセキュリティポリシーの設定を変更してUACを完全に無効化する
レジストリの操作ができない場合、次のようにローカルセキュリティポリシーの設定を変更すれば、UACを完全に無効化できる。
ただしWindows 8/8.1の場合、この設定変更はProまたはEnterpriseエディションでのみ可能だ。無印版Windows 8/8.1ではローカルセキュリティポリシーを変更できないため、前述のレジストリ操作をするしかない。
グループポリシーでも同様にUACを完全に無効化できる。具体的にはグループポリシー管理エディターで、[コンピュータの構成]−[ポリシー]−[Windows の設定]−[セキュリティの設定]−[ローカル ポリシー]−[セキュリティ オプション]を選択したら、上記のように[ユーザー アカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行する]の設定を[無効]にする。
Windows Vista/Windows Server 2008の場合、UAC機能はデフォルトではオンになっている。
これを無効にするには、まず管理者アカウントでコントロールパネルの[ユーザー アカウント]アプレットを開く。次に[ユーザーアカウント制御の有効化または無効化]をクリックし、表示されたウィンドウで[ユーザー アカウント制御 (UAC) を使ってコンピュータの保護に役立たせる]のチェックを外してオフにし、[OK]ボタンをクリックする。
[OK]ボタンをクリックすると[これらの変更を適用するにはコンピューターを再起動する必要があります]と表示されるので、[今すぐ再起動する]を選択して、システムを再起動する。これで設定は完了だ。
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■更新履歴
【2014/11/05】Windows 8/8.1およびWindows Server 2012/2012 R2向けの記述を追記しました。またWindows 7/Windows Server 2008 R2の画面「Windows 7/Server 2008 R2でコントロールパネルからUACを無効化する(その2)」の説明で、デフォルトは(4)(画面が暗転しない)としていましたが、実際には(3)(画面が暗転する)でした。お詫びして訂正いたします。
【2009/10/16】Windows 7/Windows Server 2008 R2向けの記述を追記しました。
【2007/03/09】初版公開(対象はWindows Vista/Windows Server 2008)。
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