それでは、データベースの作成から順番に行っていきましょう。
sample_dbというデータベースを作成します。
$ mysqladmin -u root -p create sample_db |
続いて、テーブルを作成します。
$ mysql -u root -p sample_db |
countテーブル作成後、カウントデータの初期値を登録します。
mysql> INSERT INTO `count` VALUES (1000000000); |
また、ここまでの手順を一括して行うことも可能です。ここから、sample_db.sqlファイルをダウンロードして以下のように実行します。
$ mysql -u root -p sample_db < sample_db.sql |
最近のRDBMSはGUIツールを備えており、テーブル作成などのデータベース管理が簡素化されています。MySQLも例外ではなく、さまざまなGUIツールが提供されています。その1つにPHPを使った「phpMyAdmin」というGUI管理ツールがあります。
phpMyAdminを使用するには、「The phpMyAdmin Project」からダウンロードして、Apacheのドキュメントルートに展開します。
# tar xvfz phpMyAdmin-2.9.2-all-languages-utf-8-only.tar.gz |
インストール完了後、ブラウザで「http://サーバ/phpMyAdmin/」にアクセスして、動作を確認します。
なお、phpMyAdminを利用すると簡単にMySQLサーバを操作できるので、付属の「Documentation.txt」を参考に接続制限を設けることをお勧めします。
最後に、サンプルで使用するユーザーを作成します。
mysql> GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON sample_db.* TO 'php'@'localhost' |
以上でMySQLによるサンプル開発の下準備は完了です。
今回は、MySQLの基礎とサンプル開発のための下準備について解説しました。
次回は、連載第3回のPHPサンプルで行ったファイル操作をMySQLに置き換えて実装します。サンプルを通じて、単純なファイル操作とは一味違うMySQLでのデータ管理について解説します。(次回に続く)
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