マインドマップについての理解が進んだところで、ITエンジニアの皆さんの業務にどのようにマインドマップを生かせるかを考えてみましょう。
プロジェクトでWBS(Work Breakdown Structure)を作成する際、実はマインドマップが非常に役に立ちます。
マインドマップをプロジェクタで映し出し、スキルや立場の違う参加者の意見を聞きながら、その場で入力・修正してWBSを作成すれば、参加者間での合意形成をしながら進めることができます。ワークパッケージのグルーピングも、画面を見ながら編集できます。
マインドマップを活用することで、全体を俯瞰しながら作成できますし、漏れを発見しやすく精度向上につながるというメリットもあります。
また、マインドマップをプロジェクトの定例会議の議事メモに活用することもできます。
重要なプロジェクトの正式な議事録では、書式や体裁なども重要になるため、マインドマップで記録し保管するわけにはいかないかもしれません。
しかしながら、プロジェクトのメンバーとして自分に関係するタスクを把握するには、正式な議事録のほかに「議事メモ」として手元に会議の内容を記録しておく必要があると思います。
定期的に会議が開催されるプロジェクトにおいて、過去の会議での発言内容や決定事項をすぐに確認できる状態にしておくことは、非常に便利です。また、プロジェクトの途中で参加したメンバーにこれまでの経緯を伝える際にも役立ちます。
マインドマップであれば、過去に記録した一連の議事メモを1つの枝にまとめておき、必要に応じて枝を展開することで、すぐに会議の内容を確認できます。
一覧性に優れたマインドマップの特性を生かし、定例会議の議事メモとして活用することで、タスク管理や情報共有を進めることができるのです。
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