SoftBank以外は、自前のサーバを利用してアプリを配布できたので、比較的簡単に配布可能でしたが、SoftBankは「コンテンツアグリゲータ」という第三者機関を経由しなければ、アプリを配布できません。
コンテンツアグリゲータには、2008年9月現在、以下の2サイトがあります。
どちらも開発者登録が必要です。本当は、両方に登録して両方で配布するのが望ましいです。しかし、どちらかというと有料アプリの配布にも対応していて更新頻度が高くアプリの登録数も多い、「アプリ★ゲット」の方が開発者としてもユーザーとしても魅力があるので、本稿ではSoftBank向けには、アプリ★ゲットで配布することにします。
まずは、以下から作者の新規登録をします。
利用規約に同意してから、個人情報などを入力する必要があります。完成したJAD/JARファイルは「S!アプリアップロード」という機能でサーバにアップロードして、ケータイからダウンロードできるようになります。
ここでアップロードしたJAD/JARファイルを、実際にケータイで動作確認した後で、申請を行います。
その後、アプリの情報や対応機種などを入力して申請すれば、数日で審査結果が出ます。申請方法で分からないことがある場合、サポートに連絡すれば丁寧な回答がもらえます。実際に、アプリ★ゲットに登録してみました。
SoftBankのケータイでアクセスする場合は、以下のQRコードからアクセスするか、「http://appget.com/vf/menu/lib/ap/apview/048663.html」を入力してください。
図15のメニューを見れば分かるとおり、アプリ★ゲットは、iアプリやauのオープンアプリにも対応しているので、どうせここまでやってしまったのであれば、自分のサーバで「勝手アプリ」として配布するよりは、こちらで配布した方が多くの人の目に留まるかと思います。
今回で本連載は終わりですが、いかがだったでしょうか。本連載を楽しんで読んでいただけたのならば、筆者としてこれ以上の喜びはありません。
最後にプログラミングの世界へと足を踏み入れたばかりの皆さんに、せんえつながら筆者からいくつかアドバイスをさせてもらいます。それは、以下の3つです。
他人のソースコードは初めのうちは宝の山です。「自分はこうやってやってるけど、この人はこうやってやるんだ……、なんでだろ?」と思ったら“追究”してみてください。きっと、その“追究”はあなたの血肉になります。
プログラマーは最も得意な言語が1つあり、それ以外にもいくつかの言語を使いこなせるのが理想です。あえて挙げるならば、筆者はJava以外では「C言語」と「Perl」を推します。「なんでRuby、Pythonじゃないの?」と思った方は、「Ruby、Pythonに興味がある」ということなので、そちらをやった方がよいと思います。
そして何より、「楽しんでプログラミングする」ことが何よりの上達法です。また機会があればお会いしましょう!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.