携帯アプリを無料で公開して使ってもらうには?携帯アプリを作って学ぶJava文法の基礎(最終回)(4/4 ページ)

» 2008年09月17日 00時00分 公開
[緒方聡エスマテック株式会社]
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SoftBank

 SoftBank以外は、自前のサーバを利用してアプリを配布できたので、比較的簡単に配布可能でしたが、SoftBankは「コンテンツアグリゲータ」という第三者機関を経由しなければ、アプリを配布できません。

 コンテンツアグリゲータには、2008年9月現在、以下の2サイトがあります。

 どちらも開発者登録が必要です。本当は、両方に登録して両方で配布するのが望ましいです。しかし、どちらかというと有料アプリの配布にも対応していて更新頻度が高くアプリの登録数も多い、「アプリ★ゲット」の方が開発者としてもユーザーとしても魅力があるので、本稿ではSoftBank向けには、アプリ★ゲットで配布することにします。

 まずは、以下から作者の新規登録をします。

 利用規約に同意してから、個人情報などを入力する必要があります。完成したJAD/JARファイルは「S!アプリアップロード」という機能でサーバにアップロードして、ケータイからダウンロードできるようになります。

図14 S!アプリアップロードメニュー 図14 S!アプリアップロードメニュー

 ここでアップロードしたJAD/JARファイルを、実際にケータイで動作確認した後で、申請を行います。

図15 S!アプリ新規登録 図15 S!アプリ新規登録

 その後、アプリの情報や対応機種などを入力して申請すれば、数日で審査結果が出ます。申請方法で分からないことがある場合、サポートに連絡すれば丁寧な回答がもらえます。実際に、アプリ★ゲットに登録してみました。

図16 アプリ★ゲットに登録された「Trimis」の情報ページ 図16 アプリ★ゲットに登録された「Trimis」の情報ページ

 SoftBankのケータイでアクセスする場合は、以下のQRコードからアクセスするか、「http://appget.com/vf/menu/lib/ap/apview/048663.html」を入力してください。

図17 SoftBank向けのQRコード 図17 SoftBank向けのQRコード

 図15のメニューを見れば分かるとおり、アプリ★ゲットは、iアプリやauのオープンアプリにも対応しているので、どうせここまでやってしまったのであれば、自分のサーバで「勝手アプリ」として配布するよりは、こちらで配布した方が多くの人の目に留まるかと思います。

“楽しむ”ことが何よりの上達法

 今回で本連載は終わりですが、いかがだったでしょうか。本連載を楽しんで読んでいただけたのならば、筆者としてこれ以上の喜びはありません。

 最後にプログラミングの世界へと足を踏み入れたばかりの皆さんに、せんえつながら筆者からいくつかアドバイスをさせてもらいます。それは、以下の3つです。

  • 他人のソースコードをよく見ること
  • 複数のプログラミング言語を学ぶこと
  • 楽しんでプログラミングすること

 他人のソースコードは初めのうちは宝の山です。「自分はこうやってやってるけど、この人はこうやってやるんだ……、なんでだろ?」と思ったら“追究”してみてください。きっと、その“追究”はあなたの血肉になります。

 プログラマーは最も得意な言語が1つあり、それ以外にもいくつかの言語を使いこなせるのが理想です。あえて挙げるならば、筆者はJava以外では「C言語」と「Perl」を推します。「なんでRubyPythonじゃないの?」と思った方は、「Ruby、Pythonに興味がある」ということなので、そちらをやった方がよいと思います。

 そして何より、「楽しんでプログラミングする」ことが何よりの上達法です。また機会があればお会いしましょう!

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