公開方法はキャリアによって異なります。筆者の主観ですが、難易度を簡単なものから並べてみました(下記、表2はインデックスになっています)。
難易度 | 対象キャリア |
---|---|
超簡単 | WILLCOM |
簡単 | emobile(イー・モバイル)、au、DoCoMo |
手続きが必要 | SoftBank |
それでは、簡単な方から実際に配布しながら説明していきます。
WILLCOMは、JAR/JADファイルをSDカードにコピーし、そのJADを本体操作で選択することでインストールできます。そのため、対応している機種向きにはZIP圧縮ファイルで配布するのが簡単ですし、パケットが節約できて喜ばれます(サンプルをZIPにしたものは、こちら)。
もちろんSDカードがない機種向きに、Webからインストールする方法も提供しておきます。以下のようなHTMLファイルを、公開サーバのJAR/JADファイルと同じ階層に用意します。
<html> <head><title>Trimis for WILLCOM</title></head> <body> <a href="TrimisMIDlet.jad">Trimis</a> </body> </html>
実際に用意したものが、こちらです。
このように、QRコードも付けると、なお良いと思います。
emobileの場合は、以下のようなHTMLファイルをJAR/JADファイルと同じ階層に用意します。
<html> <head><title>Trimis for emobile</title></head> <body> <a href="TrimisMIDlet.jad">Trimis</a> </body> </html>
実際に用意したものが、こちらです。
HTMLの内容を見て気が付いたかもしれませんが、emobileとWILLCOMは同じ書式のHTMLで対応できます。海外のケータイJavaも大抵この書式ですので、これで世界に向けて配布できます。
WILLCOMとemobileは、ケータイJavaアプリの配布方法を標準仕様で行っているため、海外向けに配信できると同時に、海外で配信されているケータイJavaアプリを使用することもできるのです。
興味があれば、「midlet.org」のサイトをのぞいてみてください(※注意:PCからでも閲覧できます。逆にケータイではフルWebブラウザでなければ閲覧できませんが、ケータイだと“パケ死”するのでお勧めしません)。
このサイトは、JAD/JARがPCからでもダウンロードできるので、まずはPCでダウンロードしてWTKで動作させてみて、気に入ったらSDカード経由か直接JADのURLを指定してケータイに入れるとよいでしょう。
auの場合は、以下のようなHTMLをJAR/JADファイルと同じ階層に用意します。
<html> <head><title>Trimis for au</title></head> <body> <a href="device:jam?TrimisMIDlet.jad">Trimis</a> </body> </html>
実際に用意したものが、こちらです。
ハイパーリンクの「device:jam?」が“ミソ”です。
DoCoMoの場合は、以下のようなHTMLをJAR/JAMファイルと同じ階層に用意します。
<html> <head><title>Trimis for DoCoMo</title></head> <body> <object declare id="TrimisAppli" data="TrimisAppli.jam" type="application/x-jam"> </object> <a ijam="#TrimisAppli" href="docomo.html">Trimis</a> </body> </html>
実際に用意したものが、こちらです。
次ページではさらに、第三者機関への登録が必要なSoftBank用のJavaアプリの公開方法について解説し、最後に新人Javaプログラマーにちょっとしたアドバイスをさせてください。
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