従来のVB 6(Visual Basic 6.0)ではLineコントロール(直線を描くためのコントロール)が存在していた。しかし、.NETではこのようなコントロールは用意されていない。そこで本稿では、既存の.NETのコントロールを応用して、直線に見せ掛けるテクニックを紹介する。
Lineコントロールの代わりに使用する.NETのコントロールは、Labelコントロールである。
これをフォーム上に配置して、まず次の設定を行う。
さらにコントロールのプロパティを次のように設定する。
(1)立体的な水平線の場合には……
(2) 平面的な水平線の場合には……
(3) 立体的な垂直線の場合には……
(4)平面的な垂直線の場合には……
例えば(2)の設定をコードで記述する場合には次のようになる。
this.label1.Text = "";
this.label1.Size = new System.Drawing.Size(240, 1);
this.label1.BorderStyle = System.Windows.Forms.BorderStyle.FixedSingle;
Me.label1.Text = ""
Me.label1.Size = New System.Drawing.Size(240, 1)
Me.label1.BorderStyle = System.Windows.Forms.BorderStyle.FixedSingle
これらの実装を手動でコーディングするのではなく、Visual Studio .NETのWindowsフォーム・デザイナを使って行っているのが、次の画面である。
なお、このような代替手段ではなく、[ツールボックス]ウィンドウ上に配置可能な独自の直線コントロールを自作したい場合には、カスタム・コントロール(もしくはユーザー・コントロール)を作成するしかない。
カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:Labelコントロール
使用ライブラリ:Labelコントロール(System.Windows.Forms名前空間)
■更新履歴
【2009/01/28】(Visual Studio 2005以降では自動的にAutoSizeプロパティがtrueとなるため)AutoSizeプロパティをfalseに設定しなければならないことに関する記述を追記しました。
【2005/06/10】初版公開。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.