日本オラクルは2月4日、ネットワークを通じて仮想的に集合型研修に参加できるサービス「Oracle Live Virtual Class」を発表した。4月28日よりサービスを開始する。また、4月22日から行われる「Oracle OpenWorld Tokyo 2009」の期間中に無料体験コースを提供する。
本サービスはオンライン会議システムを活用しており、受講者がネットワークを経由して同社の技術研修に参加できる。ネットワークに接続したPCとWebブラウザがあれば参加可能。
受講者は指定されたURLにアクセスすることで、講義の聴講、資料の閲覧、チャットによる質疑応答、実機による演習が行える。同社 執行役員 オラクルユニバーシティ本部長 岩田健一氏は「実際に教室に集まって行う集合型研修と同等のクオリティを提供できる」と語った。
講義はライブ中継で行われる。受講者は適宜、チャットで講師に質問することができる。また、受講者への問題の出題や、ホワイトボード画面を使用してその場で図などを用いた説明を行うことができる。講義のアーカイブ化は現在検討中だが、「原則、ライブで行う。ライブだと受講者の真剣度合いが違う」(岩田氏)という。実機による演習については、事前に受講者数分の環境を講師側で準備し、表示画面と操作権を受講者に渡す。これにより受講者はネットワークを通じて、実機を操作するのと同じ体験が可能となる。
提供コースは、同社が集合研修で行っているものが対象で、順次追加する。岩田氏は「提供開始後1年以内に、われわれが集合研修で行っているコースをすべて対応させたい」とした。
岩田氏は2008年12月に現職に着任。それ以前は同社の営業窓口であるOracle Directの本部長を務めており、無料のオンラインセミナーを手掛けていた。「多くの技術者からオンラインセミナーを受講いただいている。実際に教室に集まることが難しい技術者にとって、ネットワークを介した受講スタイルはニーズがあると思っている。今回のサービスでも、オンラインセミナーを行ってきた経験を生かしていきたい」と岩田氏は意気込みを語った。
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