情報処理推進機構(IPA)は2月23日、4月に実施する「平成21年度春期情報処理技術者試験」の応募者数を発表した。平成21年度春期情報処理技術者試験は、約40年ぶりの試験制度改訂後初の試験。
平成21年度春期情報処理技術者試験の応募者総数は29万2842人。前年同期比12.1%増、3万1670人増と、7年ぶりに増加した。今期開始の新試験、「ITパスポート試験」の応募者数は4万6802人。これは新規創設試験の初回実施分としては過去最高だったシステムアドミニストレータ試験の1994年秋期(4万316人)を超える規模。
情報処理技術者試験は、経済産業省が実施(IPAが事務処理)する国家試験。1969年に通産省が創設して以来、約40年の歴史を持つ。2008年度秋期までの累計受験者数は1479万人以上、合格者数は約163万人で、国内最大規模の国家試験である。
IPAは昨年、情報処理技術者試験における大幅な制度改訂を実施した。その目的には、情報システムベンダ側人材とユーザー側人材における知識の一体化、試験レベルの明確化、高度試験区分の整理・統合、職業人に広くITスキルを普及するITパスポート試験の設立があった。今回の平成21年度春期試験は、新試験制度後初の試験となる。
【訂正:2009年2月24日15時00分】初出時、ITパスポート試験の応募者数がシステムアドミニストレータ試験の過去最高応募者数を超えたとありましたが、正しくは「新規創設試験の初回実施分として過去最高だったシステムアドミニストレータ試験の1994年秋期(4万316人)を超えた」の誤りでした。また、ITパスポート試験の説明として「旧制度のシステムアドミニストレータ試験に対応」とありましたが、誤りでしたので削除いたしました。訂正してお詫びいたします。
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