(config)#ip route <あて先ネットワーク> <サブネットマスク> <ネクストホップまたはパケット出力I/F>
スタティックルートの設定は、グローバルコンフィグレーションモードで行います。到達したいあて先ネットワークとサブネットマスクを指定し、ネクストホップには、次にパケットを渡すべきルータのIPアドレスを指定します(図2)。また、IPアドレスのほかにパケットを送出する自身のインターフェイスを指定することもできます。
(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 <ネクストホップ又はパケット出力I/F>
スタティックルートの一種にデフォルトルートがあります。デフォルトルートは、あて先への経路が不明な場合などに使用されるあらゆるルート情報です。あて先ネットワークとサブネットマスクに「0.0.0.0 0.0.0.0」を指定することにより、特別なネットワークアドレスとサブネットマスクを表します。
次のうち、スタティックルートとして正しいものを選択しなさい。
a.(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 172.16.1.1
b.(config)#ip route 192.168.1.1 255.255.255.0 172.16.1.1
c.(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0
d.(config-if)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 172.16.1.1
e.(config)#ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 172.16.1.0
a
スタティックルートは、グローバルコンフィグレーションモードで、ip routeコマンドの後、あて先ネットワーク、サブネットマスク、ネクストホップのアドレスの順番で指定します。従って、選択肢aが正解です。選択肢bはあて先ネットワークの部分がホストアドレスになっています。選択肢cはネクストホップがありません。選択肢dはモードが異なります。選択肢eはネクストホップアドレスがネットワークのアドレスになっています。
齋藤理恵(さいとうりえ)
グローバル ナレッジ ネットワーク ソリューション本部に在籍。Cisco認定トレーナー。トレーナー暦は11年。マイクロソフト、サン・マイクロシステムズ、シスコシステムズなどIT業界でトレーナーとして活動。現在は、グローバル ナレッジ ネットワークで、Cisco認定トレーニングコース(CCNA、CCNP)、ネットワーク系オリジナルコースを中心に講師を担当している。グローバル ナレッジ ネットワーク講師寄稿記事一覧はこちら。
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