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» 2009年10月20日 00時00分 公開

飽き性が武器――未踏ユース「misky」は技術系芸術家ライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く(3)(1/2 ページ)

高い技術力を持って活躍する「学生スターエンジニア」たち。彼らはどのように生まれ育ち、どんなことを考えているのか。同年代のスターへのインタビューから、自分の就職活動のヒントを得よう。

[塚田朗弘,日本電子専門学校]

 朝夕の冷え込みが増す一方で虫の声が夜ごとに細くなっていく今日このごろですが、皆さまにはお変わりございませんでしょうか。日本電子専門学校 電設部の塚田朗弘(atcorp)です。前回、“The 厨房IT” 飯田信一(na-toi)さんの記事が公開されてから、いろいろなことがありました。

 まず、前回の記事内でも触れた「学生カンファレンス同好会(gconf)」は、OSC2009 Tokyo/Fallでの出演メンバーが集まり、10月31日の本番に向けて着々と準備を進めています。YLUGのカーネル読書会でも、na-toiさんとともにLTで学生カンファレンス同好会のことを発表してまいりました。また、筆者が主催する電設部IT勉強会は、10月3日に第1回公開IT勉強会を開催し、学内外の交流を図ることができました。OSCでは電設部も出展しますので、ぜひ見にきてくださいね。

 さて、近況報告はこのくらいにして、「ライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く」第3回をお届けしましょう。では、どうぞ!

芸術系技術者? 技術系芸術家? その名はmisky

 3人目の“学生スターエンジニア”は、2008年上期 未踏ユースに採択された「misky」さんです!

 miskyさんは、「音楽的表現における技術的問題を解決するエキスパートシステムの開発」というテーマで未踏ユースに採択され、“misky sequencer(通称みけ)”を開発しています。

 未踏ユースとは、独創的な発想と高い技術力を持つ若年者(30歳未満)を対象として、優秀な技術者(の卵)を発掘し支援しようというIPAの代表的な事業の1つ。代表的な成果としては、VPNソフトウェアである“SoftEther”や、日本語プログラミング言語“なでしこ”などが挙げられます。また、中にはスーパークリエータとして認定される採択者もいます。まさに日本の若者技術者最前線と呼ぶにふさわしい場なのです。

 そんな中、一際筆者の目を引いたのが、miskyさんの「音楽的表現における技術的問題を解決するエキスパートシステムの開発」というユニークな未踏ユース採択テーマでした。おまけにソフトウェアの名前が通称「みけ」という可愛さです。これはもう、ギター暦8年、MIDI暦6カ月(笑)の筆者としては、いったい何を考えてこんなソフトを作ったのか、聞かないわけにはいきません! さあ、本日も張り切ってインタビュースタートです!

音楽との出合い、プログラミングとの出合い

―― まず、自己紹介と、どういうきっかけで音楽やプログラミングを始めたのかについて、お願いします。

misky はい。miskyです。現在は、筑波大学の情報メディア創成学類2年生です。音楽とプログラミングについてですが、先に触れたのは音楽でした。ものごころついたころから家でピアノを触っていたのが始まりですね。でも、誰かに師事していたわけではなくて、「感覚で弾く」という感じでした。それは今でも変わりません。

miskyさん miskyさん

―― 以前のブログに掲載されているプロフィールを見ると、「実は今でも楽譜が読めない」と書いてあって、びっくりしました。確かにReason(筆者注:プロペラヘッド社が開発した音楽作成ソフトウェア)なら楽譜は関係ないですね(笑)。でも、感覚で採譜、暗譜して弾いてしまうことができる、というのは、音感やセンスが鋭いんだろうなぁと思いました。

misky うーん、どうなんでしょうね? あまり意識したことがないです。小学生のころはピアノで遊んでいて、プログラミングに触れたのは中学に入ってからでしたね。なんとなくコンピュータにも興味があったので、最寄りの書店で入門書を買いました。いろいろなプログラミング言語の紹介が載っていたんですが、その中で「C言語は大変だけど何でもできる」というようなことが書いてあったんですよ。僕は欲張りなので、「じゃあCで何でもやろう!」と(笑)。その後、旅行中にたまたま立ち寄った書店で、倉薫(くら かおる)さんの『C言語(1)はじめてのCプログラミング』という本を見つけて、運命的な出合いを感じ、プログラミングを始めました。

―― 未経験で、C言語の本に出合いを感じるとは……。何がその本を選ぶ決め手だったんでしょうか。

misky なんというか、「C言語ってこんなに楽しいのか」と感じさせてくれる本だったんです。分かりやすく、噛み砕いて説明してあって、挿し絵もまったく堅苦しくなくて。勉強しながらC言語が好きになれる、良い本だと思います。好きな本ですね。

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