就ラボ登録者限定イベント「マイクロソフトで働くということ ITエンジニアとしてトップを目指す最短ルート」レポート。マイクロソフトのエンジニアが、キャリアパスや仕事内容について語った。
アイティメディアは11月20日、IT業界就職ラボ登録者限定イベント「マイクロソフトで働くということ ITエンジニアとしてトップを目指す最短ルート」を開催した。マイクロソフトのITエンジニアは、どのような環境で働き、どのようにキャリア形成をしているのか。マイクロソフトで働くITエンジニアが語った。
はじめに、マイクロソフト 人事本部採用グループの児玉美奈子氏が、マイクロソフトの会社概要について説明をした。
「『世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を最大限に引き出す支援をする』というのが、マイクロソフトのミッションです。また、全社員がもつべき『マイクロソフトの6つの価値観』があります」。
6つの価値観とは、「誠実で正直である」「オープンで、相手に敬意を払う」「チャレンジ精神」「情熱」「アカウンタビリティを発揮する」「自らの向上に努める」。「この6つの価値観をお持ちの学生に来ていただきたい」と児玉氏は語った。
同社には、「オーナーシップ」という働き方がある。オーナーシップ制度では、仕事を任された人が「オーナー」として、仕事の進め方や人の巻き込み方などを自分で決めて働くことができる。通常、入社後の比較的早い段階でオーナーとして仕事を任されるようになるという。
「マイクロソフトでは、上司から1つひとつ指示を受けながら働くようなことはありません。新卒社員にとって、最初はタフな環境ですが、その分成長のスピードは速いですね。また、自分の裁量権が多いため、非常にやりがいを感じられると思います」と児玉氏。
キャリア開発の取り組みも熱心に行っている。同社では、年に1回のペースで、社員が上司と中長期的なキャリアについて話し合う機会を設けている。同社の社内公募制度では、社員が社内の空きポジションを自ら探し、「この職種にチャレンジしたい」という意思表示をすることが可能だ。面接に合格すれば、異動の機会が与えられる。
キャリアパスとしては、「部下を育てる」または「部下を持たずにスペシャリストとなる」という両方の道がある。「一般的には、ある程度キャリアを積むと管理職を奨励されることが多いのですが、マイクロソフトでは『部下を持たず、スペシャリストとして第一線で働き続ける』インディビジュアルコントリビューターと呼ばれるキャリアパスを選択することが可能です。技術職の人は、こちらの道を選ぶ人が比較的多いですね」と児玉氏は説明した。
最後に、児玉氏は新卒社員のためのプログラム「MACH(Microsoft Academy for College Hires)プログラム」を紹介した。新卒社員のグローバルな人材育成を目的に5年前から導入、世界規模で展開している。
プログラムは2年間に及ぶ。1年目はトレーニングが中心、2年目はキャリア開発が中心だ。新卒社員は全員、入社年の7月にアメリカに行って海外研修を受けることができる。2009年には、60カ国近くから300人ほどが参加したという。プログラムの目的について、児玉氏は「トレーニング」と「世界規模のネットワークを持ってもらうこと」を挙げた。「このプログラムでは、同期、先輩や他部署の人、世界中の新卒社員とネットワークを持つことができます。広いネットワークを持って、仕事に望んで欲しいですね」。
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