Oracleは大規模システム専用で難しい、というのは大きな間違い! あなたのそばにあるWindowsで、そのチカラを身をもって体験してみよう(編集部)
「オラクル」といえば、LinuxやUNIXのデータベースと思っていませんか? 大規模システム専用とか、設定が難しいとか思っていませんか? そんなことはないのです。Oracle Databaseには2ソケット以下のサーバ用のお手ごろなエディションもありますし、バージョンを重ねるごとに使いやすく進化しています。Windowsに特化した機能も充実しており、Windowsとの親和性も高いのです。
この連載は、Windowsで気軽にOracle Databaseを体験していただくための「入門編」です。Windowsに特化した機能もおいおいご紹介していきますが、まずは、インストールしてみましょう。Windowsプラットフォーム用インストールガイドは、Oracle Technology Network(OTN)JapanのWebサイトから参照できますので、あわせて確認してください。
事前準備として、インストールガイドにあるメモリやディスク容量などの要件を確認します。Windows(32bit)での最小物理メモリ要件は1GB、仮想メモリは物理メモリの2倍、ディスク領域は4.76GBです。ディスク領域の内訳はインストールガイドに記載されています。
加えて次の4点を必ず確認してください。この4点を確認しておくと、最後の最後でインストール失敗! となる確率がぐっと下がります。
基本的にWindowsのタイムゾーンは「(GMT+09:00)大阪、札幌、東京」になっていると思いますが、これからインストールしようとするWindowsの「日付と時刻」で、タイムゾーンを「太平洋標準時」などの米国時間などにしてみてください。図のように「自動的に夏時間を調整する」にチェックが入っていますか?
入っていない場合はチェックを入れて、一度「OK」をクリックし、再度東京のタイムゾーンに合わせてください。これは、Javaのリリースノートに記載されている対応になりますが、これをしておかないと、Oracle Databaseの運用管理ツールである、Enterprise Managerの起動が失敗してしまいます。
複数のホスト名を持っているマシンには、システム環境変数ORACLE_HOSTNAMEを設定しておきます。この設定についてはインストールガイドにも記載されています。今回利用するマシンも複数ホスト名を持っていますので、この設定を実施しています。
お試しやテストでDHCP利用のマシンにインストールしてみる場合もあるかと思います。その場合には、ループバックアダプタを事前に設定する必要があります。こちらについても設定方法の詳細がインストールガイドに記載されています。
インストールを実行するユーザーはAdministrator Groupに属するユーザーである必要があります(ドメイン・コントローラの場合はドメインのAdministrator Group)。このユーザーが以下の点を満たすかチェックしてください。
OTN Japanの技術情報「意外と簡単!?」シリーズでもEnterprise Managerのための設定として紹介していますので参考にしてください。
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