「Facebook」とは、「全世界で5億人を超える」といわれているユーザーが参加しているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)/ソーシャルネットワークです。2008年5月にはインターフェイスも日本語化され、現在は日本国内でも約700万人以上のユーザーが利用しているといわれています。
Web開発者/デザイナから見た場合、Facebookをアプリケーション・プラットフォームとして利用することで、さまざまな付加価値をユーザーに提供できます。
SNSをプラットフォームとする動きとしては、国内でも「mixi(ミクシィ)」「GREE(グリー)」「モバゲータウン」などが「OpenSocial」の仕様に沿って進んでいます。この辺りの動きについて詳しく知りたい読者は少し古いですが、以下の記事を参照してください。
Facebookのプラットフォームでは、以下のことがFacebookのアカウントがあれば、無料でできます。
Facebook内には、「Facebookページ」という団体/企業/個人のためのプロモーション/交流用ページを作れます。そのページにアプリやさまざまな機能を追加できます。詳しく知りたい読者は、仕様面など変わったところもありますが、以下の記事を参照してください。
Webサイト上にFacebookと連携する「ソーシャルプラグイン(Social Plugins)」と呼ばれるガジェット(例:「いいね!」ボタンなど)を配置することで外部のWebサイトをFacebookの一部のようにすることができます。
例えば、「いいね!」ボタンは、このページを含む@ITのサイト上にも設置しているので、そこで確認できると思います。
外部のアプリでは、Facebook Graph APIを使用し、「ソーシャルグラフ(Social Graph)」と呼ばれるFacebookが持っている各種データにアクセスできます。
各種データとは、Facebook上のアカウントの基本データ(名前、写真、友達リストなど)やプロフィール情報といった固有の情報です。
そんな中、本連載では「無料クラウドでできるFacebookアプリ開発入門」と題して、クラウド上で動作するFacebookアプリをデビューさせるための情報をお伝えしていきます。
本連載の読者は、.NET Framework(C#)を使用してWebアプリを開発したことがある、もしくは興味がある方、Facebookアプリに興味がある方を想定しています。また、Facebookのアカウントをすでに取得済みの方を想定しています。
※2011年4月の原稿執筆時点では、Facebookアプリの登録申請を行う際は、アカウント作成後数カ月経過しなければ、承認されないようです。
第1回である本稿では、「無料でできる」アプリ開発環境を準備し、Facebookアプリを開発しローカル環境で動作するまでを見ていきます。簡単なFacebookアプリのサンプルとして、WebアプリにアクセスしているFacebookユーザーの名前と、友達リストを表示するアプリを作成します。
※.NET Framework(C#)ではなくPHPでの開発の仕方について知りたい方は、本連載の特別編である以下の記事を参照してください。
次ページでは、Facebookに作るアプリをFacebook上に登録し、開発環境について説明します。
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