Android技術者認定試験(OESF Authorized Certification Engineer for Android)@IT自分戦略研究所 資格辞典

» 2011年10月31日 00時00分 公開

概要

 Android技術者認定試験(略称:ACE)とは、Open Embedded Software Foundation(以下:OESF)が主催する、Android技術者のスキルを認定する試験。

 試験は「アプリケーション技術者試験」と「プラットフォーム技術者試験」の2つがある。それぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」レベルを用意する。

 現在は「アプリケーション技術者試験」がスタート。「プラットフォーム技術者試験」は2011年〜2012年にかけて開始予定。

 試験はコンピュータを用いたCBT方式。受験料は1万5750円。

●Android技術スキル標準

 OESFは、技術者のAndroidに関するスキル測定をする項目として、「Android技術スキル標準」を策定している。なおこの標準は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が策定したETSS(組み込みスキル標準)を参考に作られているため、共通項目が多い。

 本標準では、2分野の技術者を想定して項目を定めている。

  1. Androidを使える人=アプリケーションを開発・保守できる人
    対応するスキル標準:「アプリケーションスキル for Android」
  2. Androidを作れる人=プラットフォームを開発・移植・改造できる人
    対応するスキル標準:「プラットフォームスキル for Android」(策定中)

 本標準は、「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」それぞれの試験範囲と対応している。

試験概要

 試験時間は90分(70問)。出題形式は四肢択一。70%以上の正答で合格となる。

試験範囲

 試験は「アプリケーション技術者試験」「プラットフォーム技術者試験」両試験の共通項目と、各試験のスキル項目から出題する。

●両試験共通項目

  • 開発環境(Eclipse、SDK)
  • NDK、JNI
  • デバッグ技術、デバッグ手法

●アプリケーション技術者試験

  • Androidプログラミング
  • Javaプログラミングの知識
  • スクリプト言語
  • オブジェクト指向
  • Android基礎知識(アプリ視点)

●プラットフォーム技術者試験

  • Linuxの知識
  • ライブラリ概要
  • Bionic
  • HAL
  • 起動シーケンス
  • Android基礎知識(プラットフォーム視点)

他資格との連動

 Android技術者認定試験は、組み込みソフトウェア技術者試験(ETEC)との連携を予定している。

 ETECとACEの両試験を合格した技術者に、両団体から「組み込みソフトウェアのスキル」と「Androidのスキル」を保有していることを認定する資格を与えるというもの。資格の正式名称については、2011年11月現在、未定(正式な発表は12月以降を予定している)。

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