OpenFlow/SDNの真の可能性は? 12月に専門カンファレンス開催幅広い関係者を集めて議論

12月6、7日の2日間、OpenFlowを含めたSoftware Defined Networking(SDN)に関するさまざまなトピックを議論するカンファレンス、「SDN Japan 2012」が東京都内で開催される。11月6日には参加登録受付が開始された。

» 2012年11月07日 14時12分 公開
[三木 泉,@IT]

 12月6、7日の2日間、OpenFlowを含めたSoftware Defined Networking(SDN)に関するさまざまなトピックを議論するカンファレンス、「SDN Japan 2012」が東京都内(ベルサール九段)で開催される。11月6日には参加登録受付が開始された。同カンファレンスの主催は、SDNに関連する活動を行っているユーザーおよびベンダに在籍する有志で構成する「SDN Japan実行委員会」。実行委員代表は、IIJイノベーションインスティテュートの代表取締役社長であり、IIJとACCESSの出資により設立されたSDN関連企業、ストラトスフィアの代表取締役社長も務めている浅羽登志也氏。

 OpenFlowとSDNは、現在ネットワーク関連でもっとも大きな注目を集めている言葉。しかし、「OpenFlowを使いさえすればSDNが実現できる」という単純な話ではない。OpenFlowをどう使うとどのようなSDNが実現できるのか、OpenFlowはSDNを実現するために本当に不可欠な要素なのか、「エッジオーバーレイ」とも呼ばれる分散トンネリング技術によるネットワーク仮想化やその他の技術は、どうSDNに役立つのか、そもそも「SDN」という言葉でどのような世界を目指すべきなのか。これらのいずれについてもまだまだ「正解」は見出されていない。それどころか、一部では誤解が誤解を呼んでいるような状況さえ見受けられる。

 一方でSDNは、これまでのネットワーク分野やネットワーク関係者に閉じたトピックではなく、セキュリティ、サーバ/ストレージ運用、アプリケーション開発、そして事業者のビジネス自体にも影響を与える可能性を秘めている。このため、幅広い関係者が、それぞれの立場に応じて、より正しい、建設的な理解に基づく活動を推進していく必要がある。

 SDN Japanでは2日間にわたり、OpenFlowおよびSDNのさまざまな側面について、発表や議論が予定されている。1日目は「経営者・利用者から見たSDN/OpenFlow」、2日目は「技術者・研究者から見たSDN/OpenFlow」がテーマ。2日目のパネルディスカッションでは、OpenFlow/SDN分野で国内を代表する技術関係者が、技術的観点から、OpenFlow/SDNに関する誤解やあるべき姿に関する意見をぶつけ合う。モデレータは、@ITでネットワーク、サーバ、ストレージ、サーバ仮想化、パブリック/プライベートクラウド,そしてOpenFlow/SDNについて多数の取材を重ねてきた三木泉が務める。

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