米Netflixは、Amazon Web Services(AWS)で使わなくなったクラウドリソースを自動的に検出して削除できるツール「Janitor Monkey」をオープンソースとして公開した。
米Netflixは、Amazon Web Services(AWS)で使わなくなったクラウドリソースを自動的に検出して削除できるツール「Janitor Monkey」をオープンソースとして公開した。
Netflixのブログによると、Janitor Monkeyは現時点で、AWSのインスタンス、EBSボリューム、EBSボリュームスナップショット、Auto Scaling Groupの4種類のリソースを管理でき、それぞれ一定のルールに従って、使われていないリソースをマークする。例えばEBSボリュームの場合、30日間どのインスタンスとも関連付けられていなければ削除候補としてマーク。設定した日数が経過すると、自動的に削除する。
ユーザーには、削除候補となるリソースと削除までの日数が通知される。使っていなくてもキープしたいリソースがある場合、RESTインターフェイスを使ってフラグを付けておけば、その後は削除候補から除外される。イベントのログはAmazon SimpleDBテーブルに記録される。
削除候補とするかどうかを判断するためのルールや、削除までの日数などはカスタマイズ可能。デフォルトでは、祝日を除く平日の午前11時にJanitor Monkeyが稼働する設定になっているが、このスケジュールも自社のニーズに合わせて調整できる。設計には柔軟性を持たせ、ほかのクラウドプロバイダーやクラウドリソース用にも拡張できるようにした。今後はローンチ設定、セキュリティグループ、AMIなど、サポートするリソースの種類を増やしていく予定。
Janitor Monkeyはもともと、Netflix社内のAWS利用状況を分析した結果、使わなくなったリソースが大量に見つかったことから、この問題を解決するために同社が開発した。同社のプロダクション環境とテスト環境に導入した結果、過去1年で5000を超すリソースを削除。これによってコストが削減でき、未使用のリソース管理に人手を割く必要がなくなったという。
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