Internet Explorer 6/7/8のサポートを廃止することで、より小さく、速く、安定したjQueryのメジャーバージョンアップ版のjQuery 2.0がベータ版として初めて登場しました。
このところjQuery関連のニュースが続きます。Internet Explorer 6/7/8のサポートを廃止することで、より小さく、速く、安定したjQueryのメジャーバージョンアップ版のjQuery 2.0がベータ版として初めて登場しました。
jQuery 2.0は昨年7月の時点でリリース時期を「early 2013, not long after 1.9」と説明されていました。2013年がまだはじまったばかりのこの時期にベータ版が登場したことで、予定通りに開発が進行していることがうかがえます。
jQuery 2.0リリース以降も、IE 6/7/8をサポートするjQuery 1.9のメンテナンスは継続されることになっています。jQuery 1.9と2.0はAPI互換を保証されており、デベロッパーはjQuery 1.9とjQuery 2.0のどちらでも、自分のWebサイトがサポートしたいブラウザのバージョンに合わせて選ぶことができます。
今後はjQuery Mobileなどを使って、モバイル向けのWebサイトのJavaScriptライブラリとしてjQueryが使われることが増えていくでしょう。古いブラウザのサポートを打ち切ってスリムなjQueryのバージョンを用意することは、こうした環境に対応するうえで望ましいことだといえます。
jQuery 2.0はjQuery CDNでの配布が始まっており、以下のURLで読み込むことが可能です。
<script src="http://code.jquery.com/jquery-2.0.0b1.js"></script>
数日前にリリース候補版がリリースされたjQuery 1.9は、正式版のリリースが開始されました。jQuery 1.9は、すでに古くなってほとんど使われなくなったり機能が重複したAPIを整理しています。
そのため、過去のjQuery対応アプリケーションに対して非互換性が発生する可能性がありますが、対策として互換性のためのプラグインjQuery Migrateが提供されます。jQuery 1.9の正式リリースと同時に、このjQuery Migrateも正式版となりました。
jQuery 1.9とjQuery 2.0は互換性があると説明したとおり、jQuery MigrateはjQuery 2.0と合わせて使うこともでき、同じく過去の互換性の対策をjQuery 2.0ベースで行うことができます。
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