システム全体で「java.exe」を検索し、検索結果のすべての「java.exe」のプロパティを調べることでインストールされているすべてのバージョンが確認できる。具体的な手順は次の通りだ。
[製品名]が「Java(TM) Platform SE 7 U11」ならば、「JRE 7 Update 11」のことである。なお検索結果で、%SystemRoot%\System32フォルダ(64bit版Windows OSなら64bit版プログラム用)や%SystemRoot%\SysWOW64フォルダ(同じく32bit版プログラム用)の下にあるjava.exeが、インストールされているJREのうち、最新版のもので、JavaアプリケーションやJavaアプレットが特定のバージョン指定を行わない場合に利用される。
[A]
IBM製などの他社製JavaVMやアプリケーションに同梱されてインストールされているJavaVMまで含めて確認するには、この方法が一番確実だ。なお、他社製JavaVMやアプリケーションに同梱されたJavaVMは、Javaアプリケーションがそのバージョンに依存している可能性があるので、安易にアンインストールしない方がよい(そもそもアンインストールできない場合も多い)。
リモートのコンピュータにインストールされているJREのバージョンを確認したい場合、リモート・レジストリ・サービスを利用してレジストリを調べるのが容易だ。それには以下のレジストリ・エントリ以下を確認すればよい。方法1と同程度のバージョン情報を得ることができる(方法2ほど網羅的には調べられない)。なお、64bit版Windows OSでは、32bit版JREと64bit版JREでレジストリ・エントリが異なるので注意する。
項目 | 内容 |
---|---|
キー | HKEY_LOCAL_MACHINEの\SOFTWARE\JavaSoft\Java Runtime Environment\ |
JREのバージョン検出用レジストリ・エントリ(32bit版Windows OSの場合) このキーのサブ・キー名でバージョン番号を確認できる。 |
項目 | 内容 |
---|---|
キー(32bit版JRE) | HKEY_LOCAL_MACHINEの \SOFTWARE\Wow6432Node\JavaSoft\Java Runtime Environment\ |
キー(64bit版JRE) | HKEY_LOCAL_MACHINEの \SOFTWARE\JavaSoft\Java Runtime Environment\ |
JREのバージョン検出用レジストリ・エントリ(64bit版Windows OSの場合) 64bit版Windows OSの場合、32bit版JREと64bit版JREそれぞれでバージョン確認用エントリは異なる。しかし、これらのキーのサブ・キー名でバージョン番号を確認できることは共通だ。 |
この下に、インストールされているJREのバージョンごとに「1.5.0_22」「1.6.0_19」といったキーが作成されているはずだ(「1.5」「1.6」「1.7」というキーはバージョンに関係なく自動的に生成されるので無視する)。左から「1.」に続く数字がメジャー・バージョン、「 _ 」の次がアップデートのバージョンとなっている。「1.5.0_22」ならばJRE 5 Update 22、「1.6.0_19」ならばJRE 6 Update 19、「1.7.0」はJRE 7 RTM(Updateなし)ということである。
■更新履歴
【2013/02/08】JRE 7.xおよびWindows Vista以降の32bit版/64bit版Windows OSに対応しました。またJava.comのバージョン確認ページのスクリーン・ショットを最新のものに差し替えました。
【2008/03/21】初版公開。
■この記事と関連性の高い別の記事
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.