5分で絶対に分かる職務経歴書:改訂版5分で絶対に分かる(4/6 ページ)

» 2013年02月21日 00時00分 公開
[リーベル@IT]

3分 − 職務経歴書の悪い例

 職務経歴書の悪い例として、2つのパターンを紹介します。

 「入れ込み型」「派遣型」です。

 「入れ込み型」とは、経験に関する記述が少なく、したいことや志望動機、自己PRばかりが書かれた職務経歴書を指します。気持ちだけが先行して「入れ込んでいる」職務経歴書ということです。このような職務経歴書は、書類選考を担当する現場のマネージャの意図を無視したものといえます。このような職務経歴書を書く転職希望者は少なくありません。

 転職の目的はキャリアアップであることが多いため、志望企業の採用基準に対して未経験の分野が多くなるのは当然。自然と「経験」よりも「熱意」や「思い」、「自分の素晴らしさ」などのアピールが多くなりがちです。しかし、現場がまず第一に知りたいのはあなたの「経験」です。その点を無視し、自分視点で書き過ぎると、書類選考を通過する確率は極端に低下してしまいます。どのようなシステム開発をどのような立場で行ってきたのか、そこでどのような業務やシステムの知見を身に付けたのかを、読み手がイメージできるように記載してください。

 もう1つの「派遣型」とは、ただ単に開発経験を羅列してあるだけの職務経歴書を指します。派遣会社経由のITエンジニアや、協力会社のITエンジニアが元請け企業に提出する職務経歴書と同じタイプです。

 2分のページで解説したとおり、転職では開発経験だけではなく「推進力」が求められています。開発経験の羅列だけでは不十分です。推進力を伝える記述を心掛けましょう。

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