オフライン・ファーストの思想について説明がありました。オフライン・ファーストは、最初のセッションにあったApplication Cache APIも大きく関係します。
オフライン対応のメリットに上げるポイントは以下の3つです。2つ目のキャッシュについては、無駄なリクエストレスポンスを減らす点で有効です。
オフライン対応は、すべてのWebサイトで必須ではなく、Webサイト・アプリケーションによって、制作者側が必要か不要かを判断します。
例えば、読むことが中心のWebサイトでは、オフラインに対応する必要はあまりなく、得られるメリットに対してコストが掛かってしまいます。逆に、アプリケーションの場合は、重要な価値を提供する機能です。
例を挙げると、Google Slidesが現在オフラインに対応しており、オフライン時の変更は、オンラインに戻ったときに同期されるようになっています。
まだ、オフラインに対応していなかった時は、ネットワークが切断されるとデータが消えてしまい、ビジネスマンが利用するWebアプリケーションとしては致命的な欠点でした。
ガートナーによれば、今後企業向けのモバイルアプリは大半がHTML5になると予想されています。HTML5で作られたモバイルアプリはアップデートも容易で、App Storeに出す必要がないというのが大きなメリットです。
オフラインWebアプリを実現するためのシンプルなポイントとして、以下が紹介されました。
オフラインを実現するためには、いくつかの仕組みを複合的に利用する必要があります。
主な仕組みが上記の4つ。
さらに、オフラインに対応するためには、あらかじめ、設計しておくことが重要です。
ここで、実際に動作する付箋のメモを同期するアプリを使い、同期処理の一例を紹介しました。同期処理は考慮しなければならないことが多く、非常に難しいそうです。
オフライン・ファーストが流行するであろう来年に備えて、事前に試してポイントを押さえておきましょう。
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