「エンジニアドシステム」の強化を進めるオラクルから、データベース処理に特化したアプライアンス製品の新版が登場。OLTPデータベースやデータウェアハウス用データベースも統合できる。
日本オラクルは、2013年3月28日、同社データベース「Oracle Database」処理に特化したアプライアンスサーバ製品「Oracle Database Appliance X3-2」を発表した。同社によるベンチマークテストでは、従来機種と比較して最大で2倍の処理性能向上が認められたという。また、ストレージ容量については最大3倍(HDDを36TB、SSDを1.6TB搭載)になっている。
Oracle Database Appliance X3-2はソフトウェア、サーバ、ストレージ、ネットワークを統合した4ユニットのラックマウント型システム。「Sun x86」サーバ2台、約18TBのストレージ1台で構成される。OSはOracle Linux。データベースはOracle Database Enterprise Edition 11g R2を搭載する。オプション拡張ストレージ「Storage Expansion Shelf」を接続すると、最大構成で37.6TBまで拡張できる。
同アプライアンスでは、プロセッサコア単位で使用制限が可能であるため、コアライセンスのソフトウェアであっても稼働コア数分のライセンス費用で済む(最小4コア、最大32コア)。このため、利用状況に応じて最小限のライセンスコストで稼働させられる利点がある。また、OLTPデータベースやデータウェアハウス用データベースの統合が可能な点も特長となっている。
パッチ適用やデータベースの展開をGUI管理コンソールから操作でき、障害検知の自動化も盛り込まれていることから、データベースシステム構築に必要となる工数が削減できるとしている。
Oracle Database Appliance X3-2の主な仕様は以下の通り。
項目 | 内容 |
---|---|
プロセッサ | Intel Xeon E5-2690 |
メモリ | 512GB |
ストレージ | 18.8TB(HDD 18TB+SSD 800GB)、最大37.6TB(HDD 36 TB+SSD 1.6TB) |
サイズ | 4U(ストレージ拡張時6U) |
価格 | 652万1742円(税抜、HWのみ) |
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