IDCフロンティアが提供するIDCFクラウド セルフタイプのDCに、福島県の白河DCが追加された。利用者は、システムの可用性向上や事業継続性の確保が見込まれる。
IDCフロンティアは5月8日、IaaS型クラウドサービス「IDCフロンティア クラウドサービス セルフタイプ(IDCFクラウド セルフタイプ)」のデータセンター(DC)に、福島県の白河DCを追加したと発表した。利用者は既存の首都圏DCと新たな白河DCの2つの拠点で仮想マシンを作成、運用することができる。
IDCFクラウド セルフタイプは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「CloudStack」を採用したIaaS。Webのセルフポータルから仮想マシンの作成や物理サーバの追加が可能で、利用者自身でITリソースの管理ができる。これまでは、東日本リージョンの首都圏DCのみで提供されていたが、白河DCの追加により、コンピューティングリソースの物理的な分離や電力供給事業者の分散が可能になる。システムの可用性向上や事業継続性の確保が見込まれる。
白河DCは2012年9月に竣工し、10月から稼働を開始している。同社が進める「トライアングル・メガDC構想」の一翼を担う拠点の1つとなる。
同社によると、両DC間のネットワークは、東京近郊に位置するDCと同等の応答速度で、拠点を分けながらも互いのゾーン間の物理的な距離を意識させない環境を利用することができるという。
今後は、西日本リージョンでの、IDCFクラウド セルフタイプの展開と、北九州DCでのハウジングおよびストレージサービスとの接続も検討するとしている。
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