米Googleは、視覚障害者にも利用しやすいWebサイトの構築を支援する無料のオンライン講座を開講する。
米Googleは2013年9月10日、視覚障害者にも利用しやすいWebサイトの構築を支援する無料のオンライン講座「Introduction to Web Accessibility」を開講すると発表した。受講対象は、HTMLやJavaScript、CSSについての基礎知識を持つWeb開発者。2013年9月17〜30日の開講期間中、自分のペースで受講できる。
同講座では、視覚障害者にも利用しやすい動的Webコンテンツ作成のためのHTML5の仕様「Accessible Rich Internet Application(ARIA)」に関する基礎知識や、コードを壊したり見た目の美しさや使用感を損なったりすることなくWebサイトを改善する方法について学べる。Google Chromeの拡張機能を使って、自分のサイトのアクセスしやすさをチェックする機会も設ける。
Googleは、「Webサイトの双方向性が強まり複雑さも増す中で、一部のユーザーにとっては使いやすさが低下している」と指摘する。世界保健機関(WHO)によると、世界の視覚障害者数は2億8500万人。これはイングランドとドイツと日本の人口の合計よりも多いと同社は言い、単純なテクニックを使って自分のサイトをアクセスしやすくすることで、ユーザーの増加につなげてほしいと呼び掛けている。
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