高度なアプリケーションを含むクラウドインフラを、AWSやOpenStackなどに簡単に展開できるツール「Juju」がWindows Azureをサポートした。WordPressやMySQLなどのほか、MongoDBなど、Juju Charmに登録された環境を展開できる。
米マイクロソフトは2013年9月17日、Ubuntuのクラウドインフラ自動化ツール「Juju」がWindows Azureを完全サポートしたと発表した。UbuntuユーザーはJujuのGUIを使ってWindows Azureにアプリケーションインフラをデプロイできるようになる。
Jujuはパブリック、プライベート、ハイブリッドクラウドへのアプリケーションアーキテクチャ導入や設定ができるオープンソースのツールで、Windows AzureのほかAmazon EC2やOpenStackにも対応している。
Windows Azureでは現在、サポートするUbuntuの全リリースについてUbuntu認定イメージが利用できる。今回、JujuがWindows Azureをサポートすることで、Windows Azure Ubuntuインスタンス上に「Juju Charm」と呼ばれる100以上のサービスを展開できるようになり、クラウドインフラの自動化が一層容易になる。Charmには、Word PressやMedia Wikiなどのサービスが用意されている。
Jujuでは、Ubuntuディストリビューションの配布イメージに紐付けられるJSON情報である「Simple Streams」のデータを活用して、リリースとリージョンごとに、どのWindows Azureクラウドイメージが最新かを自動的に判断する。これにより、ユーザーがイメージIDを気にかけたり、常に最新のイメージを保つことに気を配ったりする必要がなくなるという。
カノニカルではクラウドインフラの設定や構築を競うコンペも実施中。Windows Azureにデプロイしたインフラを「Jujuエクスポート」機能を使って共有すればエントリーでき、賞金獲得のチャンスがある。
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