さくらのVPSがアップデート、無料で利用可能なローカルネットワークを提供東京リージョンも開設

さくらインターネットは2013年10月23日、仮想専用サーバサービス「さくらのVPS」のアップデートを発表した。ローカルネットワークや新たなコントロールパネルの提供などにより、大規模なシステムをVPS上で実現できるようになる。

» 2013年10月23日 20時38分 公開
[高橋睦美,@IT]

 さくらインターネットは2013年10月23日、仮想専用サーバサービス「さくらのVPS」のアップデートを発表した。ローカルネットワークや新たなコントロールパネルの提供などにより、大規模なシステムをVPS上で実現できるようになるほか、3番目のリージョンとなる「東京リージョン」も開設し、10月31日から提供を開始する。

 さくらのVPSは、Linuxカーネルが標準で搭載する仮想化技術「KVM」を用いて実現されているVPS。2010年9月に提供を開始し、利用件数は5万件を超えているという。

 今回のアップデートでは、サーバ間で安全な通信が可能となる、顧客専用のローカルネットワークを無料で提供する。ローカルネットワークの帯域は1Gbpsベストエフォートで、最大10セグメントまでネットワークを作ることができ、台数に制限はない。各サーバは3つのネットワークインターフェイスを備えており、3層構成のシステムに容易に拡張できる。同社はローカルネットワーク提供により、「安価に複数台でのシステムを組みたい」という要望に応えられるとしている。

 新しいコントロールパネルでは、VPS/サーバに加え、このローカルネットワークについても、追加、設定などの操作が可能だ。OSの再インストールなど一部の機能は、現行のコントロールパネルでの提供となるが、今後、すべての操作を新コントロールパネルで実行できるようにする予定という。

 さらに、「SSDプラン」に、メモリ容量が8GB、16GBの上位プランを追加する。料金は、SSD 8GBプランが月額7980円、16GBプランが月額1万5880円で、高速なストレージ性能/ハイパフォーマンスが求められるサーバに適しているという。

 また、従来の石狩リージョン、大阪リージョンに加え、東京リージョンも開設し、HDDベースの全プランを提供する。複数リージョンを使った冗長システムの構築や遠隔地バックアップ、ディザスタリカバリ対策などに活用可能という。要望の多かったネイティブIPv6による通信にも対応した。

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