イメーションはSANストレージ装置「Nexsan EシリーズV」を製品ラインアップに追加すると発表した。既存のEシリーズに比べてRAIDのパリティ生成処理を高速化し、書き込み速度を2倍に高めた。
イメーションは2013年11月19日、大容量データの保存やバックアップに向けたSANストレージ装置「Nexsan Eシリーズ」を拡充し、「Nexsan EシリーズVT」および「Nexsan EシリーズV」を製品ラインアップに追加すると発表した。引き出し型ドライブベイを採用しており、高さ4U(1Uは約44.5mm)のきょう体に、最大60台の3.5インチ型ハードディスク装置(HDD)またはSSD(Solid State Drive)を内蔵可能。全てHDDで構成した場合、容量は最大240Tバイトになる。引き出しが故障した場合、既存のEシリーズではきょう体を交換する必要があったのに対して、新シリーズでは引き出しのみ交換できるようにした。
Eシリーズに比べてRAIDのパリティ生成処理を高速化し、書き込み速度を2倍に高めた。さらに「EシリーズVT」は、コントローラ1基当たりのキャッシュメモリ(ディスクキャッシュに利用するDRAM)容量をEシリーズの最大4倍に増やし、コントローラのプロセッサ性能をEシリーズの2倍に高めた。
発売するのは次の3機種。「E60VT」は、高さ4Uのモデルで最大60台のHDDまたはSSDを内蔵できる。キャッシュメモリ容量は16Gバイト。「E48VT」は、高さ4Uのモデルで最大48台のHDDまたはSSDを内蔵できる。キャッシュメモリ容量は16Gバイト。「E18V」は、高さ2Uのモデルで最大18台のHDDまたはSSDを内蔵できる。キャッシュメモリ容量は4Gバイト。ホストコンピュータとの接続インターフェイスは、いずれの機種もファイバーチャネル、SAS、10ギガビットイーサネット(10GbE)/1GbEである。10GbE/1GbEの場合は、iSCSIで接続する。
価格はEシリーズと同じ。E60VTは、SAS接続で容量2TバイトのHDD(ニアラインSAS)を20台内蔵したモデルが504万円。E48VTは、同HDDを16台内蔵したモデルが444万円。出荷開始は、2014年第1四半期の予定である。
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