データセンターなどの設備仕様のオープンソース化を推進する「Open Compute Project」(OCP)の第5回「Open Computeサミット」が2014年1月28日、カリフォルニア州サンノゼで開かれ、これまでの取り組みが紹介された。
データセンターなどの設備仕様のオープンソース化を推進する「Open Compute Project」(OCP)の第5回「Open Computeサミット」が2014年1月28日、カリフォルニア州サンノゼで開かれた。
OCPの公式メンバーは新規に加盟したマイクロソフトやIBMなどを含む150社を超え、登録者数は3400人を突破。OCPジャパンやOCP台湾のほか、欧州や韓国、フィリピンなどでも組織設立の動きが広がっている。
この日のサミットではOCPを提唱した米フェイスブックが、高速デプロイ型データセンターのコンセプトや、光ストレージのプロトタイプを披露した。OCPや関連の取り組みによって、インフラに関するコストを過去3年で12億ドル以上削減できたと説明している。
AMDは同社初の64ビットARMベースサーバーCPUの開発プラットフォームを紹介し、新しいマイクロサーバーの設計をOCPに提供すると表明。マイクロソフト、LSI、シーゲイトなどの各社もそれぞれの取り組みを紹介した。
OCPのフランク・フランコフスキ会長はこうした成果を振り返って、「これまでの進展は我々の大きな期待をはるかに上回るものだった」と評価する。
注目すべきプロジェクトとして、ブロードコムやインテル、メラノックスが開発したオープンスイッチや、キュムラスネットワークス(Cumulus Networks)がOCPに提供したOpen Network Install Environment(ONIE)ソフトウェアを挙げ、「真に分散されたネットワークスタックの展望に向けた大きな前進であり、OCPコミュニティが革新的な新技術の開発にオープンな形で協力できることが実証された」と述べている。
企業などの組織内で、サーバ仮想化基盤を構築・運用することが「プライベートクラウド」だと考える人は多いようだ。しかし、クラウドサービスが単なる仮想サーバホスティングサービスでないのと同様、プライベートクラウドも単なるサーバの仮想化統合ではない。では、プライベートクラウドを構築すべき理由とは何なのか。また、その具体的な要件とはどういったものなのだろうか。特集では将来性を加味したプライベートクラウド構築のあるべき姿を探る。
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