楽天証券、次期オンライン取引システムもExadataを採用へ導入事例

楽天証券が基盤システムをOracleのハイエンドハードウェア製品群で刷新。DB専用マシンとOracle DBの組み合わせで取引量の増加に対応するという。[DWH][Oracle Exadata]

» 2014年04月28日 13時52分 公開
[原田美穂@IT ]

 楽天証券は次期基幹データベース基盤として、Oracle Exadata Database Machineのアップグレードを選択した。新システムは2014年5月から稼働開始予定だという。導入をサポートした日本オラクルが2014年4月23日に発表した。ストレージはOracle ZFS Applianceを利用する。

 楽天証券では、2011年にOracle Exadata V2を導入していた。同社によると、取引量の増加に伴い、Exadataを増設してきたが、今後の取引量増大を見越し、「ハードウェアの処理性能が大幅に改善する」(同社)ことから、全体をExadata X3にアップグレードするという。X3は3台導入する予定で、うち1台は取引量増大時の余剰リソース兼開発・テスト環境として動作させるという。

 楽天証券の評価によると、今回の基幹データベース刷新により、単位時間当たりの処理能力が従来モデル比で3.3倍になり、取引所との約定などのトランザクションも高速化しているという。

 アプリケーション側の書き換えなしで性能向上が望める点、移行が容易な点なども選定時の評価ポイントとなったという。

 同様に、フロント業務向けのアプリケーションサーバーにはSPARC T5も導入する。


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