レッドハット、オープンソースストレージ開発のInktankを買収CephとGlusterFSを組み合わせてSoftware-Defined Storageを主導

レッドハットは2014年4月30日、オープンソースのストレージシステム「Inktank Ceph Enterprise」を開発する米新興企業、Inktankの買収を発表した。

» 2014年05月01日 20時25分 公開
[鈴木聖子@IT]

 米レッドハットは米国時間の2014年4月30日、オープンソースのストレージシステムを開発する米新興企業Inktankを買収することで合意したと発表した。同社の主力製品「Inktank Ceph Enterprise」とレッドハットのGlusterFSベースのストレージ製品を組み合わせ、オブジェクトストレージ、ブロックストレージ、ファイルシステムストレージを網羅する、Software-Defined Storage(SDS)の主導的存在を目指す。

 レッドハットによると、Cephはコモディティハードウェアに対応した拡張性の高いオープンソースの「Software Defined」システムで、Inktank創業者のセイジ・ワイル氏がレガシーストレージシステムの代替として開発した。

 Cephの普及を目指して2012年に創業されたInktankは、「Cephを使って高額なプロプライエタリストレージシステムから企業を解放し、ストレージコストの削減やデータの柔軟で効率的な管理を支援する」というミッションを掲げる。顧客にはシスコや欧州原子核研究機構(CERN)、ドイツテレコム、パートナーにはアルカテル・ルーセントやデルなどが名を連ねる。

 レッドハットによる買収金額は1億7500万ドルで、2014年5月に買収完了の見通し。

 ワイル氏は「レッドハットと組んで、既存のアーキテクチャやOpenStackのような新興データセンターアーキテクチャとフルに連携できるオープンストレージソリューションの需要に応える」とコメントしている。

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