米グーグルがLinuxディストリビューションの「CoreOS」を「Google Compute Engine」で正式にサポートしたことを発表した。CoreOSではクラスタが簡単に構築できるとのことだ。
米グーグルは2014年5月23日、IaaSサービス「Google Compute Engine」(以下、GCE)で、新しいLinuxディストリビューションの「CoreOS」を正式にサポートしたと発表した。グーグルでは、GCE上でAPIやコマンドラインを使って、簡単にCoreOSクラスタが構築できるようになると説明している。
CoreOSは大規模サーバー運用に必要な機能を備えるLinuxディストリビューションで、同OS上のアプリケーションは「Docker」コンテナーとして運用される。
CoreOSのCTO(最高技術責任者)であるブランドン・フィリプス氏は、「CoreOSは分散型システムに理想的なホストOSであり、GCEはCoreOSクラスタの完璧なベースになる」と説明する。
GCEのコントロールパネルでは、数日中にCoreOSがデフォルトのイメージタイプとして利用可能になるという。
CoreOSはGCEのロードバランサーやレプリカプールをサポートしており、これらをクラスタの効率的かつ円滑なスケーリングに利用することができる。また、新たにブートするCoreOSマシンは、GCEからユーザーデータやSSH鍵を取得して直ちにクラスタに参加させ、自動的に作業を割り当てることが可能だ。
フィリプスCTOによると、最大のメリットは自社のクラウドインスタンスと連携させて利用できる点にあるとのこと。GCE上でCoreOSを使って自社のフロントエンドサービスとバックエンドサービスを連携させれば、フル管理型のクラウドデータストアやクラウドSQLデータベースを容易に構築できるとしている。
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