日本ではTwitterよりも利用者が多そうなメッセージアプリのLINEですが、2014年6月18日に「FACTA」というメディアで、韓国国情院という韓国の政府機関がLINEのやりとりを傍受し、そのデータが韓国を経由してQQなどで有名な中国のテンセントに渡っているという記事が公開され、このことが大きな話題となりました。
Twitterでは驚いている人も多かったのですが、使わないという意見よりもLINEはタダだから内容が見られているのは仕方ない、韓国系の企業だから韓国の政府に見られているのは当たり前という意見が多く見られました。意外と見られていることを怒っているツイートは少なかったです。
セキュリティクラスターでは「システムに直接侵入するのではなく、通信回線とサーバーの間でワイヤータッピング」(傍受)するというやり方に対して、暗号化された回線を傍受することは技術的に無理ではないかという指摘が多くありました。これに対しても、韓国政府の要求で秘密鍵を提供していたら提傍受は可能だと意見もありました。
この記事を受けてLINE社長の森川氏からは、これは事実ではなく、最高レベルの暗号技術を使って通信を行ってるので盗聴は不可能だ、とのブログ記事がアップされます。
これに対しても、2012年の段階では暗号化されてなかったという突っ込みや、損害賠償への言及がないのは不自然だという意見もありました。
また、6月20、26日に、LINEの技術者によりLINEで行われている暗号化についての解説を行った記事が公開されました。これについては技術者向けで分かりにくいという反応が多かったですが、セキュリティクラスタでは内容からどのようなことが行われているのか読み取り、推測するツイートで盛り上がりを見せました。
LINEは同時に、暗号化とは関係なく多数のユーザーが恐らくリスト型攻撃によるものと思われる不正ログインの被害にあっており、こちらについても話題にするツイートが多かったです。
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