コマンドラインとエディターのみでWeb開発する方法を説明。今回は前回作成したASPXのWebサービスを利用するクライアント側JavaScriptについて説明する。
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本連載では、部門コンピューティング(Excel+VBAで簡単な業務アプリを開発するようなこと)レベルの開発手法として、ASP.NETを利用した軽量Webアプリ開発を説明する。タブレットを利用した業務アプリのプロトタイプ実装や、Excel+VBAの業務アプリのWebアプリへの移行などの参考にしていただきたい。
なお本連載では、最小限のセットアップでWindowsを活用できるよう、可能な限りGUIツールを利用することなくコマンドラインとエディターのみで開発する方法を説明している。また、本連載では個別のファイルの拡張子には小文字の「.aspx」を利用するが、ASP.NETの埋め込みHTMLファイルを示す場合は「ASPX」(ASPXファイル)と大文字で記述する。
今回は、前回示したASPXで記述したサービスの呼び出し側のJavaScriptプログラムについて説明する。
ここでは主に次の2点について説明する。
特に前者について最初に要点を示すと以下である。
具体的には、以下の記法を利用しないということだ。
function name(...) { ← nameという名前(正確にはwindow.nameという名前)を持つ関数
...
}
関数は次に示すいずれかの記法で定義する。
1. 変数に設定した関数
var variable = function (...) { ... };
// 呼び出し時は「variable(...);」の形式で実行する
2. その場で定義し、その場で実行する関数(次の例はa, b, cの3パラメーターを取る関数。ここではそれぞれ1, 2, 3の実引数を与えて呼び出している)
(function (a, b, c) { ... })(1, 2, 3);
3. オブジェクトに定義した関数(次の例は「name」と「name2」の2つの関数を持つオブジェクトobjを宣言)
var obj = { name: function(...) { ... }, name2: function(...) { ... } };
// 呼び出し時は「obj.name(...);」の形式で実行する
ここで示した無名関数の定義「function (引数リスト) { 本体 }」は、そのまま関数の引数や戻り値に利用できる。以下に例を示す。
// 無名関数を引数に取る関数funcの呼び出し
func(function (...) {
...
});
// 無名関数を返す、変数funcに設定した無名関数
var func = function (...) {
...
return function (...) { ... };
}
以上を念頭に置いて、前回説明をしたASPXが提供するサービスを実際に呼び出すJavaScriptコードの実装を見ていこう。
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