次は、これもUnity 4.6以前は有料のPro版でしか利用できなかった、Kinectを使ったサンプルを紹介しよう。
今回のサンプルには、「Kinect for Windows V2」が必要だ。Kinectセンサーは、Microsoft Storeで、2万1578円(税込、2015年4月16日現在)で購入できる(図8)。
「Project name」に「Unity 5_KinectV2」と指定し、「3D」を選択して「Create project」ボタンをクリックする。
今回Asset Storeから「Import」するのは下記の1つで、有料Assetだ。
Asset Storeの検索欄に「Kinect v2」と入力すると「Import」画面が表示されるので、「Import」する(図9)。筆者の場合は一度20ドルを支払って購入しているので、「Import」と表示されているが、初めて「Import」する場合は「Buy $20」と表示される。
「Import」が完了すると、図10のようなダイアログボックスが表示される。「API Update Required」と書いてあるので、「APIの更新が必須ですよ」という意味だろう(図10)。ここで、「I Made a Back.Go Ahead!」ボタンをクリックする。「No Thanks」をクリックすると、Kinectのサンプルがエラーで動かなくなるので注意してほしい。
「Import」すると「Project」内に、図11のようなフォルダーが作成される。各フォルダー内には必ず1個のサンプルファイルが入っている。
では、図11の「KinectAvataresDemo.unity」をダブルクリックして「Scene」上に表示して、実行してみよう(図12)。
図12の状態で、Kinectセンサーが反応を始める。そこで、Kinectセンサーの前から、少し離れていろいろな動作をすると、アバターがプレーヤーと同じ動作をするようになる(動画3)。
もう1個だけサンプルを試してみよう。
「Project」の「GeturesDemo」フォルダー内にある「KinectGesturesDemo.unity」を実行してみよう(図13)。
図13の状態で、Kinectセンサーが反応を始める。そこで、Kinectセンサーの前から、少し離れて立ち、手を左右に動かすと画面上の正方形が回転して、いろいろな画像が表示される(動画4)。
他にも、いろいろなサンプルが用意されているので、各自が試してほしい。
今回ダウンロードした「Kinect v2 With MS-SDK」に含まれるスクリプトを使用すれば、ノンプログラミングでKinectセンサーが利用できる。Unityの良いところは、スクリプトが付加されているAssetを、いろいろ組み合わせて、自分なりの作品を作成できる点にある。
ダウンロードしたデモをカスタマイズして各自で思い思いのゲームを作成してほしい。
次回は、これもUnity 5で無料になったオーディオミキサーの使い方について解説するので、お楽しみに。
薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。
1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。
2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。
Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。
Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。
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『Unity4.xプログラミングTips集: Asset StoreからインポートしたAssetの使い方を徹底解説』(Kindleストア)
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『Unity4.x入門+プログラミングTips集: 初心者から中級者対応。Assetの使い方を徹底解説』(Kindleストア)
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