第1回 Visual Studio Onlineで使える二つのバージョン管理システム連載:TFVC vs Git(5/8 ページ)

» 2015年04月17日 05時00分 公開
[亀川和史]

Gitでコミットをする

 ソリューションを作成したら、まずはコミットする。これにはソリューションエクスプローラーでソリューションファイルを右クリックして、コンテキストメニューから[コミット]を選択する。

Gitでコミットを行う Gitでコミットを行う
  (1)コミット処理を行う。

 ただし、これまでにVSでコミットをしたことがない場合には、設定がいくつか必要になる。

Gitでコミットするのに必要な設定

 これまでにVSでGitを使用してコミットをしたことがない場合、[コミット]をクリックすると、ユーザー名とメールアドレスを設定するようにチームエクスプローラーにメッセージが表示される。

Gitでコミット前の構成 Gitでコミット前の構成
  (1)ユーザー名とメールアドレスの構成を行う画面を表示する。

 [構成]リンクをクリックすると次の画面が表示されるので、ここでメールアドレス、ユーザー名などを構成する。初期状態ではVS Onlineに登録した情報がそのまま表示されるので、特に理由のない場合は変更する必要はない(後からこの設定を変更するにはチームエクスプローラーの[ホーム]ウィンドウで[設定]ボタンをクリックして[設定]ウィンドウを表示し、そこで[Git 設定]リンクを選択する)。

Gitでコミット前の構成 Gitでコミット前の構成
  (1)表示するユーザー名を設定する。
  (2)Gravatar用の電子メールアドレスを設定する。
  (3)既定のリポジトリの場所を設定する。
  (4)Gravatarのアバターを有効にするかどうか。
  (5)登録する。
  (6)登録を中止する。
  (7)VS Onlineでバージョン管理の対象外にする拡張子を設定する。
  (8)ファイルの種類とバイナリ/テキストの設定を行う。

 ユーザー名、メールアドレス、既定のリポジトリ名を指定して、[更新]ボタンをクリックすると登録が行われる。

 [サード パーティ ソースからの作成者のイメージのダウンロードを有効にします]チェックボックスにチェックを入れると、メールアドレスに関連付けたGravatarのアバターがあれば、そのイメージが使用されるようになる。

 CodePlexやGitHub、Bitbucketなど、GitをサポートしているVS Online以外のリポジトリからソースを複製した場合であってもこの設定は有効だ。

 [ファイルの無視]の下にある「.gitIgnore」ファイルはGitのバージョン管理の対象外とするファイルを管理するものだ。[編集]リンクをクリックすると、そのファイルが開かれる。

.gitIgnoreファイルの中身 .gitIgnoreファイルの中身

 VSで必要なファイルが初期状態でほとんど登録されているため、特に変更する必要はないだろう。

 [属性]ファイルの下にある「.gitattributes」ファイルはソリューションの各ファイルの種類とバイナリ/テキストの設定を行うものだ。これも[編集]リンクをクリックすると、そのファイルが開かれる。

.gitattributesファイルの中身 .gitattributesファイルの中身

 拡張子に対応するファイルがバイナリか、テキストかといった属性が記述されたファイルが開かれる。これも標準で必要なファイルが登録されているため、特に変更する必要はない。

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