10体のPepperが並ぶアルデバラン・アトリエ秋葉原 with ソフトバンクで行われた「春休み! 子どもPepperプログラミング教室」の模様をリポート。Pepperのプログラミング環境や、できること/できないことについても紹介する。
今、日本でも子どもたちにプログラミングを学ばせる機運が高まってきている。中学生のプログラミング必修化に伴い、小学生、さらにはもっと幼い時からプログラミングを学ばせようとする親が増えているのだ。子ども向けのプログラミング教室は増え続け、あの手この手で子どもにプログラミングに興味を持たせようとしている。
中でも最近は、小学生に人気のブロック積み上げ型ゲーム「Minecraft」や、LEGO MindStorms、IoTデバイスとして大人にも人気のRaspberry Pi、Arduinoなど、物理的なイメージを媒介にすることで、プログラミングに親しみを覚えやすくさせることを狙う教室が増えてきている。
数ある子ども向けのプログラミング教室の中で、ロボットの「Pepper」をプログラミングで動かせるワークショップがあるという。主催者の若狭正生さんは、次のような思いからプログラミングを開催しているとのこと。
「日本の子どもたちに“未来のクリエイター”になってもらいたい。自分から、『こんなものが、こんなふうに動くようにしたいから、プログラムを書きたい』というように、プログラムを道具として使う意思を持ってほしいのです。そのためには、見ているだけで『こういうふうに動いてほしい』と思いつきやすいPepperを利用したプログラミング教室は子どもにぴったりではないでしょうか」
子どもたちはPepperでプログラミングに興味を持つようになるのだろうか。筆者は息子と「春休み! 子どもPepperプログラミング教室」に参加してきたのでリポートしたい。
会場となったのはアルデバラン・アトリエ秋葉原 with ソフトバンク。Pepperのアプリ開発の基本的な操作方法を説明するワークショップが開催されたり、アプリ開発をタッチ&トライできたりする体験スペースだ。アルデバランは、フランスに本社があるロボット開発企業で、もともとPepperの前身となったロボット「NAO」を作っていたが、ソフトバンクロボティクスとPepperを共同開発している。この体験スペースもソフトバンクロボティクスと共同運営している。
ワークショップに参加するに当たり、事前準備として、Pepperの開発環境である「コレグラフ(Choregraphe)」(元になったであろう単語「choreograph」は「振り付け師」という意味)の体験版を自前のPCにインストールしておいた。他にもスマホアプリ用やゲーム用のいろいろな開発環境はあるが、若狭さんによると、子どもが最初に扱うにはコレグラフが最適だという。
「Pepper Creator」として、コレグラフにアカウント登録を行い、開発環境のインストールを済ませた。さらに簡単に子どもがプログラムできるよう、「よしもとロボット研究所」が作ったPepperの動作パターンであるボックスライブラリを追加しておいた。ここまでが、事前に指示があった参加前の作業だ。
いよいよワークショップの当日。会場には、所狭しと10人の子どもたちと10体のPepperが並んだ。子どもたちは、Pepperを間近で見られるだけで、興奮していたようだ。
実際の開発に入る前に、若狭さんからPepperのプログラミングについて簡単な説明があった。
まず、若狭さんは「これまで見たことのあるロボットは何か」という質問を子どもたちに投げ掛ける。これに対して子どもたちからは、お掃除ロボットの「ルンバ」や、自動的にピアノを弾くロボット、「LEGO MindStorms」などが挙げられた。肝心のPepperについては、「テレビCMや受付などで見たことがある」と答えた子どもが多かった。
続いて、若狭さんはPepperの簡単な動作を以下のように説明。
そして、「いちばん重要なのは、みんなが教えないと何もできません」と説明し、「うなだれているPepperに面白いことを教えましょう」と子どもたちの士気を高めた。
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