トレンドマイクロ、Windows 10に対応した「ウイルスバスター クラウド 10」を発表クラウドストレージのスキャンも可能に

トレンドマイクロは2015年7月27日、同社が販売するセキュリティソフトの最新版、「ウイルスバスター クラウド 10」を発表した。最新版は7月29日から販売され、マイクロソフトより同日提供予定のWindows 10に対応する他、Macやスマートフォンを含む複数デバイスで利用できる。また、マイクロソフトのクラウドストレージ「OneDrive」上に保存されているデータをスキャンする機能が追加された。

» 2015年07月27日 17時33分 公開
[@IT]
トレンドマイクロ 取締役副社長 大三川彰彦氏

 トレンドマイクロは2015年7月27日、同社が販売するセキュリティソフトの最新版、「ウイルスバスター クラウド 10」の発売を発表した。最新版は7月29日から販売され、Windows 10に対応する他、1ライセンスでMacやスマートフォンを含む最大3台までのデバイスで利用できる。また、OneDrive上のデータをスキャンする機能が追加された。

 ウイルスバスター クラウド 10は、Windows向けの「ウイルスバスター クラウド」と、Mac向けの「ウイルスバスター for Mac」、スマートフォン・タブレット端末向けの「ウイルスバスター モバイル」を統合したセキュリティ製品。マイクロソフトの最新OSである「Windows 10」に対応するだけでなく、新たに搭載されるWebブラウザー「Microsoft Edge」で、Web脅威対策、情報漏えい対策機能などに対応を予定している。その他、アクセスするWebサイトのSSL証明書が偽装されている場合、アクセスを遮断する「セキュリティ証明書チェッカー」機能を新たに追加する。

最新版はOneDriveのウイルススキャンに対応。スキャンはトレンドマイクロのクラウド上のエンジンで実行される。ユーザーが開始を指示するため、許可なくスキャンが行われることはない
トレンドマイクロ 代表取締役社長 エバ・チェン氏(右)と、新規スポンサー契約を結んだフェンシング太田雄貴選手(左)。自身もフェンシングの経験を持つチェン氏は、「フェンシングも情報セキュリティも、攻撃こそが最大の防御」と語った

 最新版では、OneDriveに保存されているデータをスキャンする機能が追加された。OneDriveのスキャンはクラウド上のエンジンで実行されるため、ローカルコンピューターに処理負荷がかからないのが特徴だ。他にも、事前にマイナンバーの一部を登録しておくことでマイナンバーの漏えいを防ぐ機能や、Facebookアプリが自動送信するメッセージの公開範囲をチェックする機能などが強化された。

 販売は同社のサイト上で7月29日から開始される。ダウンロード版の価格は1年版ライセンスで5380円、2年版で9680円、3年版で1万2780円。また通常版に加えて、365日深夜24時までのサポートサービスを含む「ウイルスバスター クラウド 10 + デジタルライフサポート プレミアム」も発売する。プレミアム版の価格は1年版が7980円、2年版が1万3800円、3年版が1万8580円。プレミアム版に付帯する「デジタルライフサポート」では、新サポートツールでPC画面の遠隔共有や利用ソフトウェアの情報収集を行い、専門スタッフが解決方法を支援するサービスを受けられる。

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